鉄道よもやま話(その4)485系車軸折損
これも、時期は忘れてしまいました(JR移行後であることは間違いないです)が北陸トンネル内の上り線走行中にJR東日本所属の485系電車の車軸が折損すると言う事象が発生しました。
当時はまだ新潟発着の雷鳥があり、上沼垂所属の485系が使われていました。
当該列車の列車番号は忘れてしまいました。
編成の中間付近の車両だったので、運転士も異音には気付いていたものの、まさかそんなに重大な故障が発生しているとは思わないまま敦賀に到着。
乗継ぎ運転士には、異音を感じたので注意するように伝えて引き継いだとの事でしたが、発車を見送った際、さすがに車軸が折れていれば大きな音が出ていて、すぐに駅長事務室に駆け込み列車を止めるように要請しました。
しかし、駅長は音を聞いておらずすぐに無線機で「止まれ止まれ」を送信せず、指令に到着運転士が止めろと言っていると電話したそうです。
指令が運転士より詳細な情報を持っているはずがないのに、列車を止めるには指令の許可が必要だと思ったのでしょうか?
すでに列車はループを登り始めており、指令が列車を止めるにしても無線機による停止指示「止まれ止まれ」しかありません。
指令による停止合図で列車は止まりましたが、どこで止まったかや、その後乗客をどうやって降ろして運んだかは全く憶えていませんが、車両検査係を派遣して調べたところ車軸折損を発見し、搬送台車により移動させたと思います。
折損した車軸の車輪は脱線していたので、北陸トンネル内から止まった位置までの枕木は全て傷が入っておりそのままでは列車の運転はできない状態になっていたそうです。
北陸トンネル内から敦賀駅構内までは保線係員の懸命な作業により翌日には復旧したものの、さすがに敦賀からのループは物を運ぶだけでも相当な労力と期間を要するため、私の記憶では復旧に1か月ほどかかっていたと思います。
その間、敦賀~近江塩津間は指導通信式を施行して単線で列車を運転していました。
下り線を逆線運転すると25‰の上り勾配なので登れないのでは?と言う話もありましたが、蒸気機関車では登れませんが、現代の車両では電車・気動車はもちろん、1000トン輸送の貨物列車が途中で止まっても引き出せるそうです。
(ただし、念のため貨物列車は牽引定数を割り引いていたはずです。)
と言う事で、少々の間引きにはなりましたが大きな影響なく輸送できました。
ここから先はまたまた、私のメモなので有料にします。
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