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1月15日、300日の旅の終わりに

「世界の紙を巡る旅」
予定していた300日が終わり、日本に帰ってきた。
帰りたい、もうやめたい、と思ったことは数知れず。家がだいすきなわたしにとって移動し続ける生活はかなりストレスだと気づいたのは、1カ国目のタイでのこと。旅を始めてまだ1週間だった(早すぎ)。

その後も何度も帰りたい気持ちが湧き上がってって、秋の2ヶ月ほど日本に帰ると決めて身近な人たちに連絡をして、帰国中の職を探したこともあった。
ほとんどの人が「帰っておいで」「誰も責めたりしないから」と言ってくれる中、ただ1人だけ「もう一度考えてみて」と言う人がいた。

実はこの記事を書いているのは、その人に連絡をした2019年6月11日だ。旅を始めてまだ90日。
正直、この2倍の期間旅を続けられる自信はない。きっと何度も帰りたくなるし、何度も嫌になる。

だけどこの旅は、がんばることや続けることが苦手なわたしにとって、変わるきっかけを作るための旅だから。
思うような旅の形にできなくても、だいすきなカフェに行けないくらいお金がなくても、続けなくてはならない。
人生のうちの、たった300日だけ。そう思って始めたんだった。

「1年のほとんど、300日くらいを旅しながら生きるのはどんな感覚なんだろう?」
きっかけは些細な好奇心だった。その旅の後にわたしにどんな変化が訪れるのか想像もつかなくて、とにかくやってみようと思った。

だけど口では「変わりたい」と言いながら、いざ自分の心持ちが変化しているのを感じ始めると怖くなった。変わることは、怖い。

2019年3月19日から2020年1月12日の間、わたしが自分に課したたった4つのこと。

1.300日間、旅を続けること。
2.どんな1日だとしても、毎日日記を書いて公開すること。
3.毎月オンラインショップで受注して、日本に手紙を送ること。
4.紙に関わる人たちの言葉や、手仕事の紙の作り方をnoteで発信すること。

旅に慣れた人からしたら、なんてことない挑戦なんだろう。
効率を求める人から見たら、意味のないことだろう。
そんなことはどうだっていい。わたしは、わたしがやると決めたことをやる。この300日はそういう期間。

どうかこの4つくらいはちゃんと達成して、この記事を公開したい。そろそろ、自分に自信を持てるような経験を作っていこうね、わたし。

というのを半年以上も前に書いて、今日ようやくその日が来た。予定よりも3日長い旅になり、1月15日に帰国した。
旅の様子を見守ってくれていたみなさま、ありがとうございました。

ちなみにこんなnoteの公開の仕方をしようと思ったのは、居候男子・木津さんのブログを読んだからです。

こんにちは、kami/(かみひとえ)です。いただいたサポートは、「世界の紙を巡る旅」をまとめた本の出版費用に充てさせていただきます。今年の12月に発売できる…はず…!