フーデリ仕事とタクシー仕事

もう何十年も前の話である。1980年代、マスコミ、メディア側にいた私は、タクシーのヘビーユーザーであった。1ヵ月に一般サラリーマンの年収と同額のタクシー代を使うこともあり、ポケベルを持っているタクシー運転手たちと友人のような関係でもあった。そのため東京都のタクシー運転手、事情はよく理解していたと思う。

今のタクシー運転手の仕事は、アプリ配車が一般的なので、昔とは事情が異なると思うが、おそらく今から書く事は、あまり変わってないのかなと思ったりもする。

多くのタクシー運転手は、タクシー運転手を始めた頃、営収は良かったと思う。理由は簡単でタクシー運転手を始めたばかりなので、タクシー運転手の流し方をしない。つまりどこを走っても初めてなわけだから、どこでも流す。つまり慣れたタクシー運転手の流し方をしないため、タクシー運転手がいないところや慣れたタクシー運転手が行く方向と逆を流すため、営収が良いわけです。 しかし、しばらく運転手を続けていると、エリアごとの好みが出てきます。良い思いをしたエリアで、つけまちするようになったり、嫌な思いをしたエリアを回送で通り過ぎて、自分が好きなエリアに行ってから空車にしたり....

新人さんの運転手さんと知り合って、これらのことを伝えたとしても、慣れてくると皆同じようになっていきます。つまりタクシー運転手の流し方になるってことです。

さて、ふと感じたことがあります。
これ、今の俺じゃないの?と。

軽バンでフードデリバリーを始めた頃は、出た案件、片っ端から受けて、どこでも走って狭い道でも入っていきましたが、慣れてくると、自分のテリトリーなどが決まってきて、テリトリー以外のところに行くと、オフラインにして自分のテリトリーのエリア内に戻ってくる。なるほど、こういうことなんだね...と昔タクシー運転手に言ったことが今の自分に当てはまっていることに気がついたってわけです(^^)

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