あの扉の向こうに『誰もいない心の中から』

あの扉の向こうには
「

探したけど見つからない

呼びかけたけど返事がない

この時には『誰もいない心の中で』

何をしていいのかも
何を成すべきなのかも

あの答えがあるはずもなく

来た道を戻ることさえ決断できない

こんなちっぽけな自分に

嫌気がさしたのも

今となってはわかる気がする。

最近になって

また『誰もいなかった心の中を』

探してみたんだよ

そうしたら、小さな小さな声を見つけた

その声近くには涙が落ちていた

ついさっきまで

きっと誰かがいたんだ

乾いていない雫がその証拠。

あの頃は扉を閉ざしていたから

全部ではないけれど、今は開いている

だから少しずつ

ほんの少しづつだけど

誰かが来てくれる

いつのまにか

心の工事が始まっていることに

やっと気づくことができたんだ。

閉ざしたままの心の中には

誰も来てくれないから

心許せる人達から招いていこうよ。

人が信じられないのに
人に信じてもらえる訳がない

わかろうとしないのに
わかってもらえる訳がない

それがきっと答えだよ

ではお先に「失礼」するよ

」

そんな『誰も来ない心の中から』先にさよならを告げる物語。。