あの扉の向こうに『朝揺られキミを観る』
あの扉の向こうには
「
いつものホームで待つ
人ではなく列車を
いつもの時間に
いつもの場所に乗り込む。
次の駅で
アナタは乗ってくる
いつもの場所で
いつもの時間に
決まって髪を後ろで束ねて。
スラっとした姿で
キリっとした佇まいで
スッと列車乗り込んでくる。
ただのワタシの好み
品のある所作と立ち姿にセンスのいいピアス
勝手にキュンとしている
ただのキモいワタシ。
誰に言うわけでもなく
アナタに伝えるでもない
朝の恋心と言うには大袈裟な
アカの他人への片思い。
でもね、明日になれば
通勤時間が変わります
今日が最後になるはずで
誰に伝えるでもないアナタへの
ありがとう
」
そんな『朝揺られキミを観る』だけの、誰も知らないストーカーちっくな物語。。
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