あの扉の向こうに『探さないで』
あの扉の向こうには
「
ただそこにいただけ
無理に見つけられるのも痛々しく
起きている事実を
見られるのも恥ずかしい。
今は『探さないで』
疲れている僕を
そっとしておいて欲しい。
忙しさに心が荒れている
些細なことで
イライラして自分に嫌悪する。
こんな状態は誰にも
見られたくないんだよ
うまく発散できてない
積もった闇が滲み出している。
『探さないで』その醜い心を
もしかしたらそれが
本当の自分かもしれない。
考えたくないのに
負の気持ちが溢れてくるのは
疲れているだけが
原因じゃないのかも。
『探さないで』
優しいと思えた頃のボクを
もう少しだけ掛かりそう
誰かを傷付けてしまう前に
なってからでは遅いから。
『探さないで』取り戻すまでは。
」
そんな、擦れた心はきっと顔にも現れているから、『こっちを見ないで』と願う物語。。