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「価値提供」から考えるコーチング継続セッションの本質

みなさん、こんにちは。あなた商品化プランナー(R)の亀田智仁です。今日は、多くのコーチやカウンセラーが抱える「継続セッションの提案」について、率直にお話ししたいと思います。

「継続セッションの提案は、セールスではありません」
「体験セッションが良ければ、自然と継続を希望されるはずです」

このような言葉をよく耳にします。その背景には「セールスをすることへの後ろめたさ」や「断られることへの不安」があることも、わたしは理解しています。実際、わたし自身もそうでした。

しかし、この考え方が、せっかくのご縁を逃す原因になっているかもしれません。今回は、継続セッションの提案を「価値の共有」という視点から見直し、信頼関係を深めながら成果を出す方法についてお伝えしていきます。

自身の経験から学ぶセールスの本質

ここで、皆さんにお聞きしたいことがあります。あなたが受けたコーチング養成講座で、講師はどのように継続セッションを提案されましたか?

その時の体験を思い出してみてください。押しつけがましさは感じましたか?それとも、自然な流れの中で、その価値を理解し、「受けたい」と思いましたか?

実は、それこそが効果的なセールスの一つの形なのです。優れた講師は、以下のようなアプローチを取っているはずです:

  1. まず、あなたの目標や課題をしっかりと理解する

  2. その実現のために必要なステップを具体的に示す

  3. 継続的なサポートの価値を、自然な形で伝える

そう、あなた自身が「価値ある提案」を受けた側の経験を持っているのです。この経験は、私たちがクライアントに提案する際の重要なヒントになります。

現実を見据えたセールスの姿

しかし、現実はそう単純ではありません。日々の実践の中で、こんな声をよく耳にします:

「価値はわかるけど、今は予算が…」
「もう少し考えさせてください」
「今は時期が…」

わたしも大手IT企業時代、最初は「製品を売らなければ」という重圧に押しつぶされそうになりました。そんな中で気づいたのです。本当に相手に必要なサービスであれば、「今できない理由」について一緒に考え、解決策を探ることも、セールスの重要な一部だということに。

「価値の共有」が生む新しい可能性

継続セッションの提案を「価値の共有」として捉え直すと、対話の質が大きく変わります。なぜでしょうか。

それは、この視点の転換により、提案する私たち自身の意識が変わるからです。「売り込まなければ」というプレッシャーから解放され、純粋に相手の課題や目標に焦点を当てられるようになります。

具体的には、以下のような変化が起きます:

  1. より深いニーズの理解

  • 表面的な課題だけでなく、根本的な悩みや目標が見えてきます

  • 「今」の状況だけでなく、将来の可能性も一緒に考えられます

  1. 現実的な解決策の提案

  • 予算の制約があれば、分割払いや段階的なプランを提案

  • 時間的な制約があれば、優先順位をつけた進め方を提案

  • 不安がある場合は、小さなステップからスタート

  1. より自然な対話の実現

  • 押し付けではなく、共に考えるスタンスで接する

  • 時には「今は見送りましょう」と提案することも

実践例:価値を伝えるコミュニケーション

ある起業支援のクライアントとの事例をお話しします。

体験セッション後、そのクライアントは「とても良かったですが、正直、予算的に迷っています」と話してくれました。以前のわたしなら、ここで引き下がっていたかもしれません。

しかし、クライアントの「半年以内に起業したい」という目標をしっかりと受け止め、こんな対話を行いました:

「起業までの道のりで、特に重要なのは最初の3ヶ月です。ここでしっかりとした土台を作れるかどうかで、その後の展開が大きく変わってきます。まずは3ヶ月のプランから始めて、その成果を見ながら次のステップを考えていくのはいかがでしょうか?」

予算の制約を考慮しながらも、価値を具体的に伝えることで、クライアントは納得して継続を決断されました。

支援者として大切にしたい姿勢

もし、あなたがクライアントの成長を心から願い、自分のサービスに確かな価値があると信じているのなら、その価値を伝えることは責任であり、使命でもあります。

同時に、相手の状況や制約を理解し、現実的な解決策を共に考えていく姿勢も大切です。これは「売り込み」ではなく、真摯な「価値の共有」なのです。

まとめ:価値提供者としての覚悟

継続セッションの提案を避けることは、時として相手の可能性を閉ざすことにもなりかねません。プロフェッショナルとして、相手の成長に寄り添うため、私たちには適切な提案をする責任があります。

時には断られることもあるでしょう。しかし、その経験も含めて、私たちは支援者として成長していけるのです。大切なのは、諦めずに、相手に寄り添い続けることです。

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