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行ってきたよ『新すばらしきこのせかい×FIELD WALK RPG』(記録 2021/11/06)

やってきました。時間がなかったのでメインストーリー+サイノイズだけ。

フィールドワークRPG自体が初めてだけどひっきょう楽しかった。都会のトム&ソーヤ世代だからこういう試みに興味関心があるんだよ。

ゲームとしては非常に単純で、「指示を聞いて、置いてあるQRコードを見逃さないようにして、ヒント通りのボタンを押す」だけなんだけど、実際に街を歩かされるとなかなか達成感と疲労感がある。これで難しいことさせられてたら耐えられないからいい塩梅なんだろうな。

外注された会社がフィールドワーク慣れしているのか導線の組み方が堂に入っており、最効率の行動を取ろうとQRコードを辿ると自然と「店の中を全部回り、一通りタイアップした店を確認できる」形になっているのもさることながら、「最後の目的地に行くと、だいたいの場合次のフロアに行くためのエレベーターやエスカレーターが目の前にある」のは現実ながらユーザーフレンドリーだなと思った。

特に面白かったのはロフトのシナリオで、ウヅキの趣味の品を見つけるだけの単純なお使いなんだけど、単なるお使いが「店の中を自分の足で歩き、要求されたアイテムに対応したリアルの商品棚を見つけるとそこにQRコードがある」ワンアイデアでここまで楽しいエンターテイメントになるのかと感動があった。

IPとのタイアップ、新すばせかのスピンオフとしての出来も非常に上質。さすが本家スクエニが送り出したゲームと言うべきかBGMもSEも全てゲーム版のものが流用されており没入感が段違い。思わずサウンドサーフして車に轢かれたゾ。

特にボイスは力が入っており、全キャラの全セリフがフルボイス、そのへんのモブまでフルボイスなのは、なんならパートボイス中心のゲーム本編より高くついてないか!?

今思うと「ゲーム画面に集中されると危険が危ないのであらゆる導線を音だけで組みたい」って事情があるんだろうけど、それにしてもすごいネツの入れようだ。

ストーリーは一週間目の時系列で描かれた(二週間目〜だとビイトの存在が劇物すぎる、三週間目はもうなんかそれどこじゃない)、いわゆる「あなた」と協力する系のあってないが如しなやつ。ほら、アレだよアレ。リアル脱出ゲームのああいうの。あるじゃん。アレ。

害も毒もないね(ヨシュア語)なストーリーでこそあるが、害も毒もなくするための努力が良くできており、「あくまでツイスターズにとっての我々は外部協力者」のスタンスが徹底している。

特にリンドウなんかは最初から最後まで一貫して敬語だぞ。そりゃ……お前は友達じゃない奴にはそうだけど……!

他にも「テキトーなことを言う時にテキトーなことを言うポーズをするフレット」や「常に善良な倫理観だけで動いておりこちらへの情動がほぼ動かないナギセン」など「そうそう、お前そういう奴だよな!」を徹底して味わえる出来であり、薄味ながら「新すばせか」のフレーバーは極めて濃密で満足度が高い。ネタバレはないけどクリア後に一週間目の手探りな関係性を懐かしむノリで行くのが楽しいと思う。

これはおま環だけど推しのミナミモト様とナギセンがめちゃくちゃ喋って嬉しかった。ミナミモト様の声良すぎ。ハタチの風格じゃない。

唯一欠点があるとすればショウカの出番が一切ないから、ショウカ推しの人は物足りなかっただろうな。立て看板にはショウカいるから出ると思って参加した人もいそう。

これはさっき言った「ストーリーの重要性を削るためにツイスターズと我々が外部協力者でしかない」と「こいつこういう奴だよなを徹底している」の合わせ技で、「リンリンがピンチなわけでも、ルーインの牙城が崩れるわけでも、ツグミに害を為す可能性もないならショウカ的には全然興味なし」なロールプレイとしてむしろ変に出るよりショウカをよく表現できていると思った。

何より「すばらしきこのせかい」で「フィールドワークRPG」をやる一番の利点として、街で買い物をしたり買い食いをするだけですばせかのロールプレイになるのは他のIPにはない「ならでは」の利点だなと思った。

ちょうどイベントのスタート地点にジューススタンドがあったんだけど、「リンドウ普通、フレット好き、ナギセン普通、ビイト嫌い、ショウカ好き、ネク好き、ゼタ様好き……」と言いながら高いジュース飲んじゃったもん。DEF+1、SENCE+2の味がした。

時間対コスパはちょっとお高いけど、とにかく満足感があり、ゲームプレイ中は永遠にすばせか漬けの楽しい時間を過ごせた。ありがとうスクエニ。ありがとう一緒に行ってくれたオシャレオンさんきりたにさん。話せる相手がいたから楽しかったのも大きいよ。

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