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2019年11月号 香肌峡ふれあいフェスティバルに学ぶ

春夏秋冬亀成園便りの11作目です。三重県松阪市飯高町での自給率の高い暮らしをする小さな自然養鶏農園からの季節レターをお楽しみください。 

【亀成園便りここから】

黄金色と赤、緑で薄く光る美しい秋です。晴れる日が多くなり、寒さ対策さえ怠らなければ抜群のお散歩日和が続いています。

飯高町は大きな川の流れを抱いた広い町なので、町内でも気温や作物の実り具合、紅葉もかなりバラつきがあります。亀成園はわりと標高の高いところにあるので早めに色付き、下る用事のたびに巡る季節を何度も楽しめてお得ですよ。川沿いの楓は特に見事な赤色を見せてくれます。一面の絶景スポットは定まりきらずの飯高町ですが、山に囲まれた素敵な秋を楽しむイベントが行われましたよ。

今年(2019年当時)で3回目となる「香肌峡ふれあいフェスティバル」が開かれました。蓮ダムまでのウォーキングをメインとして、ホテルわんわんパラダイスと連携して参加者を募ったイベントで、物品販売などの会場に亀成園も初出店してきました。子供たちに見てもらえるように鶏を2羽連れて行った効果もあってか、用意していた卵は烏骨鶏も赤玉も完売となり、参加者の健康に一役買えたのではと思っています。

卵の他にもハヤトウリ、落花生、里芋を持って行きました。身近な野菜でなかったからか、その場で食べられなかったからか、今回野菜はあまり売れませんでしたね。売り方や商品選びなど、次につなげていけるといいです。売れ行きはイマイチだったとはいえ、里芋を掘り出したまま持って行ったのは興味を持って頂けたようです。日頃ほとんど見ることがないであろう姿ですね。育ててみなければわかりにくい野菜の面白さももっと探してみたいです。

これからどんどん寒くなりますね。産卵率は少しずつ下がってしまいますが、その分栄養価の高い寒卵(かんらん)が出てきます。山の冷たい風にも負けない元気な鶏たちのパワーをお届けしますね。

【亀成園便りここまで】

この時開かれた「香肌峡ふれあいフェスティバル」は、それ以降は台風やコロナウィルス感染対策で中止が続いていて、亀成園の再挑戦もできていません。けれど今ならもう少し売り方工夫できるかな、販促物も増えたな、と振り返ることがあります。養鶏も畑も、そして販売もたくさんの時間をかけての試行錯誤が大切ですね。今よりももっと経験も影響力も少ないこの時に、出店のお声をかけてもらって挑戦させてもらっていたことは、本当にありがたいことだなと後から感謝することができます。

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