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選挙は投票しないより、さいころを振ってでも誰かに投票した方が、良いのではないだろうか

コイントスを20回まとめて、目の数最大1000の"さいころ"にできるので、大量の立候補者がいても大丈夫です。

使い方

  1. 選挙公報など立候補者を一覧できる物を見ながら、「この人は×」を除外して絞り込んだ候補者に、1から順に番号を振ります。

  2. 候補者の数を「あなたの選んだ候補者数」に記入します。

  3. 硬貨等を一枚用意して、それを振って出た目に従い裏表をクリック、20回これを繰り返します。ちなみに、日本の造幣局では便宜上「年号の入っている側を裏」としているそうです。

  4. すべて入力すると「結果を見る」ボタンを押せるようになります。押して表示された番号の候補者に投票しましょう。

説明書き

 昨今、選挙の候補者の質も人数も、なんだか渾沌としてきています。没収される可能性のある供託金が非常に高額であるにも関わらず、何だかよく分からない候補者が大勢立候補している。その資金はどこから出ているのだろうか、なんてことも気にはなりますが……。
(ちなみに、筆者は高額な供託金制度には反対です)

 そんなことはさておき、このような状況で、投票用紙に名前を記する一人を選び出すのもなかなか大変です。
 そこで、選挙公報などを見ながら、「この人はありえない」を除外した後、生き残った候補者に番号を振って最後は無作為にさいころで決める、と言う方法を考えてみました。

 立候補者の情報をかき集めて立候補者から一人を決めるのは結構時間も労力も必要だと思われますが、とりあえず投票を検討に値しない人をはじくだけなら、ずっと簡単です。そして、悩ましい最後の一人の選出は無作為に。
 さいころで選ぶというと何だか適当に扱っているように感じるかもしれませんが、除外と無作為選出という過程を経るのならば、投票棄権や白票の投票をするよりも、ずっと、ずっとましだと思います。
まずは、誰かに投票することが重要だと思います。

計算の中身の解説

 例えば、候補者を7人まで絞れたとして、そこから最後にさいころを振って実際に投票する候補者を無作為に決めると、在る条件下では7人に1/7票づつ投票したことと等しくなります。

 在る条件と言うのは、「無作為に投票する候補者を決定する人が大勢いる」と「高品質の乱数を得られるさいころを使う」なのですが、この "さいころ" をどうやって用意するか、色々考えました。普通のさいころの目の数6では全く足りません。なのでこの「20bit デジタルさいころ」を作成しました。乱数の生成に「コイントス20回」は少々面倒ですが、100ぐらいまでの目の数であれば十分高品位な乱数を得ることが出来ます。

 ところで、目の数を入れてあとはタップ一発にしてくれればもっと便利、なんてことも言われそうなので、なぜそうしないのかについても説明します。

 まず、そもそもコンピューターが生成する乱数は疑似的です。近年のメジャーなWEBブラウザでJavascriptの疑似乱数を返すMath.random()関数はかなり高品質らしいですが、それでも周期性は存在します。また、アプリなどにしてしまうと、ユーザがそのプログラムの動作の詳細を確認するのが、かなり困難になるなります。もしかしたら生成される乱数の質が低いかもしれませんし、提供者が何らかの意図を持って不正なアルゴリズムが仕込んでいるかもしれません。ブラックボックスになることは避けたいと考えました。
 なので、ここでは不正の余地の無い、望みうる最高品質の乱数を求めて、「コイントス20回」という方法を選択しました。

 「20bitデジタルさいころ」の内部で行っている処理は、コイントス20回の裏表の結果を、2進数の整数(デジタルだ!!)として扱い、10進数に変換して0〜約100万に相当する範囲からランダムな整数を一つ取得、これを「候補者数」で割ったあまりに1を加えた数は1〜候補者数の範囲のランダムな数となります。100名程度までの範囲であれば、それぞれの数目の出る確率の差は0.01%以下で、周期性も無い本物の乱数です。少々手間はかかりますが、質の高い乱数を得ることが出来ます。

 二人に一人ならコイントス一発、6名まで絞り込めたのならサイコロ。もし7名以下にまで絞り込むのが難しいと思ったら、少々手間はかかりますが、「20bit デジタルさいころ」をご利用ください。

あとがき

 「20bitデジタルさいころ.html」は、ChatGPTで生成しました。日本語で、出来るだけ具体的に説明したら、思った通りのHTMLとJavascriptのコードを生成してくれました。なんか、極自然に「うまく動いたよ。ありがとう」とか書いてしまうくらい、意図通りのコードでした。あとは自分でCSSを追記編集して、見た目を整えたら出来上がりでした。
 世間では「AI搭載」「AIがやってくれる」の売り言葉が氾濫していて、その時々ではやりの言葉ってあるよなー、ぐらいの感覚でしたが、「AIにやらせる」なかなか興味深いなと思いました。

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