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マツダ アクセラ2.2 XD ディーゼルターボ(短評)

くるまの状態: ディーラー試乗車
試乗コース:中原街道+市街地+環七
※ほんの短い時間乗っただけなのでカンタンに。

○な点
ディーラーを出発してすぐに頭に浮かんだのが「メルセデス・ベンツAクラス敗れたり」というコトバ。 乗り味に関してはこちらのほうが格段に上。

18インチという異様にデカいタイヤを履いているにもかかわらずバタバタと固いワケでもなく、しっかりとアシがシゴトをしている。

ドライビングポジションやステアリングの触感、アクセルの感覚などはBMWをかなり研究したんじゃないかな?という印象。 スカイアクティブの宣伝どおり曲げた方向に素直に曲がっていくし、アクセルを踏んだだけキチンと思い通りに動く。

空気のように漂い、過敏にドライバーへ伝えない「あたりまえの運動性能」の普通さがまったく普通じゃない。レベル超高い。すげー。 他のクルマに乗り換えて初めて良さに気づく感じは(個人的には)BMWと同じシマにいると思う。

で、ディーゼルエンジンはといえばカラカラと音が侵入してくるものの不快な音ではなく、なにか新しくてユニークなパワーユニットを操っている気にさせてくれた。 特に回さなくてもトルクはあるし、積極的にアクセルを踏んでもスムースに回転が上がる。 ハイブリッドには無理なナマっぽい雰囲気。クルマ好きにはたまらない。

×な点
個体差かもしれないけれど、交差点を曲がるときや信号待ちからの発進時など、微速状態から速度を上げるときにグワッとスピードが出てしまう場面があった。 これは改修やプログラム修正でなんとかなりそうか。

ヘッドアップディスプレイもキーを抜かないと倒れないらしく、運転中ちょっと邪魔なときに下げられないのはどうかなと思う。

あと、排気量。なぜに「2.2」なのか。
いくら減税になるとはいえ自動車税の枠が2~2.5Lの範囲になってしまう。 アテンザのユーザーならば多少ナットクするかもしれないけれど、アクセラの場合はどうだろう? 1.5L車と比較して年間1万円も違うのだ。燃費で相殺か?と考えて調べてみたらそんなに大きな差は出ない。 ならばエンジンのストロークを短くするなどして200cc削ってくれないだろうか?マツダ内のヒエラルキー的にもすっきりすると思うんだが。

まとめ
思わずガッツポーズしてしまうほどいい出来のクルマ。
選ばない理由が見つからないほどだ。 VWゴルフと比べてしまうとちょっと格落ちの感は否めないけれど(いや、あっちが異常なのだ)、走り自慢の輸入車と比較して確実に勝つほどのクオリティと性能を持っている。

基本が良くできているだけに、今後マツダ得意の年次改修でどんどんアップデートされていくと思うと楽しみだ。

購入するとしたら個人的には1.5LのMT(全車で選べるようになったのは賞賛だ!)と、今回のディーゼルのMTで迷いそうな気がする。

この調子ならば、こんど登場するデミオはフォード・フィエスタで感じたような驚きを再現してくれそうだ。期待大。