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マツダ デミオXD Touring L Package

タイヤが二転がりぐらいした時点で「ワーーッ!」と声が出そうになった。
なにこれ?よくぞここまで作りこんでくれたものだ。
インテリアの質感の高さ、シート、ステアリングの手ごたえ、ドライビングポジション…どれもクラスを超え、ニホンシャにはライバルが不在だと言い切れる仕上がり。
試乗した記憶を辿れば、現行のプジョー208を遥かに超えていると断言できる。

肝心のディーゼルエンジンも、独特のガラガラ音が聞こえてくるものの悪くない音質で、ハイブリッド車のモーター音よりナマっぽく、むしろ好感が持てる種類のものだ。
段差を乗り越えた時やロードノイズの収束の仕方も素晴らしく、ステアリングから伝わってくる情報も正確。「切った分だけ切れる」とメーカー自らがアピールする操縦性も素直で、まったく誇張がないことがよくわかった。

今までこのクラスではスイフトが1位だと思っていたけれど、ダントツであっさりと抜き去ってしまった感がある。
大きなクルマから乗り換えるユーザーも、これから運転を始めるユーザーも、ともに満足できるはず。
フォルクスワーゲンと勝負でき、デザインや運転の楽しさなどのエンタメ方面では確実に勝てるでしょう。
「値段が高い」という意見が各方面から出ているけれど、内容を見ればむしろバーゲンプライスだ。例えばアクアと比べてどっちにする?と問われたら、よほどのネンピマニアじゃない限り、こちらを選ぶのではないだろうか?

トヨタや日産は相当焦っているんじゃないかと思う。トータルで追いつくのに何年かかるかな?

今度発売するCX-3は「惚れたら買い」で正解だと思う。