見出し画像

演奏家における効果的な周知集客活動とは ~これからの演奏家のポートフォリオの在り方を考える~

はじめまして。かみこざいです。
突然ですが2024年6月より新しい働き方LABの第4期研究員として活動させていただくこととなりました。

本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」に参加する過程で、私個人が行う「働き方実験」についてまとめたものです。
「研究員制度」にご興味のある方はこちらへどうぞ。
https://hosting.lancers.jp/lp/lab_researcher/

新しい働き方LAB 研究員精度 より

さて、これから書く内容はあくまでも実験です。
またあくまでも自分の範疇で可能と思われる範囲の実験です。
実験なので成功もあれば、勿論、失敗も大いにありえます。

それを踏まえて半年間お付き合い頂ければと思います。

◆実験の目的と背景

現代において、多くの人がX(Twitter)、Facebook、Instagram等様々なSNSを利用していて、見るだけの人もいれば様々な発信を行う人もいます。

演奏活動を行う人(=「演奏家」とします)もまた多様なSNSに投稿を行います。多くはご自身自身の生活の中からの発信や日々の活動報告、今後の演奏活動の告知など、SNSを通じて集客活動や生存確認をされているかと思います。特に演奏会があれば、利用している媒体にてとにかく「知らせる」行為は多くの人がしていると思います。

しかし視点を変えて情報を受け取る側に立ってみると、身近な演奏家が発信した情報が必ずしも情報が届くわけではないようです。
例えばSNSで発信したにも関わらず「そんな演奏会があるなら行ってみたかった!」と言われることがあります。私自身、SNSにて知人の演奏会の告知が、演奏会後数日、酷いものは5日以上経って表示された事が何度もありました。
「昨日暇だったのに、事前に知っていたら行けたのに!」と何度思ったことか。

現代ではその人がPCやモバイルで「見ている情報」に、類似した情報が表示されることが多い仕様になっています。それ自体は自分の好む情報を見つけやすいという意味で便利ではあります。
しかし、イベントを起こす側にしてみると、普段来ることない人にも見に来て欲しい!と願っても、どうしてもSNSの仕様上、特に不特定多数には届くことは稀な機会になっているようです。

仕様によって微妙に違いはあるものの、インターネット、特にSNSを使った告知の性質を考えると、上記は至極当然に頻繁に起こりうること。
特に最近は様々な理由で仕様がコロコロと変わり、演奏家に限らずイベントを行っている人たちの多くが振り回されているようにも感じていますし、結果、同時に本来情報を届けたかった人たちに届いていないという残念なことも起きているようです。

そのため、長期的な周知や集客を考えるなら、情報が流れ辛いWebサイトと組み合わせて告知や発信を行う方がいい。

しかしことクラシックに限ってみわたすと、公演独自のページはおろか、音楽団体のサイトがあっても公演情報がない、あってもチラシの画像が張ってあるだけが散見されます。
演奏家個人もまたSNSはやっていてもWebサイトは作っていない人の方が少ないようにも感じます。昨今はJimdoやSTUDIO、Wordpress等ノーコードのWebサイト作成ツールなどもありますが、それでも普段PCに接することが少ない人にはハードルがあるのも事実、かといってそれを誰かに頼むとするとそれなりに金銭が発生します。
(もしかしたらWebサイトとSNSの違いが解らないということもあるかもしれません)

何より、多くの演奏家にとって、そんな時間があったら1分でも練習したい!が本音でもあります。

考えてみれば、SNSでの告知は今や必須。
とはいえ投稿にどれだけの効果があるか、有効かまでは、(それが専門ではない人なら尚更)恐らく把握している人は、私も含め少ないのではないか。

そんなことから思いついたのが今回の実験です。
SNSだけでなくWebサイトでも公演に関する情報を発信することで、どのくらいの数の変動や集客につながる行動が見えてくるか。

研究員の実験期間は約半年という期間のため、利用する媒体を「育てる」という部分においてはなかなか難しい部分もあるかもしれませんが、半年の中で出来ることを自分の手の届く範囲で、実験として行います。

実験なので失敗も勿論あり得ます。
が、「失敗することに成功した」もまた一つの結果。

この先、自分も含め演奏活動を行うにあたり、この半年間の実験がその先につながること。
更に私個人として3年後には形としてやりたいことを行うための準備として、始めます。

◆検証したいこと

・SNS+Webサイトを使うことで告知や周知がどう変わるか
・Webサイトを持つことで、さらなる集客につながるかどうか

※持つだけではなく運用をすることを前提とする(持っているだけでは全く動かないため)

◆活動の概要

・個人サイトの制作
・既存SNS(Facebook、Instagram、X)+他SNSも含めて発信を行う
・アンケート調査(発信側/受信側)とその結果の報告

◆アウトプット・成果

・SNS(主にX)、及びnoteでのアウトプットを行います。

◆実験の測定方法

・個人の範囲において、演奏会の告知を行う
→GA4等を使用して数値として記録

◆スケジュール・進め方

【6月】早い時点で演奏家としてのポートフォリオを作成する。
→家庭の事情でままならなかったため、できるだけ早く完成させる

【7月】※7月下旬に演奏会本番有り
・個人サイト作成、及び演奏会の告知ページ、SNSでの発信
・アンケート調査

【8~11月】
・アンケート集計
・別の演奏会の稽古状況の発信
・12月x2回と2025年1月の演奏会に向けたサイトでのアピール 
※11月以降の予定は研究期間を過ぎてしまうため、アクセス数等の分析をメインとする。

+出来そうであればノーコードツールを使った個人サイト作りと告知の検証(どのサイトが作り運用しやすいか?等)

なお今回はYoutube等演奏動画を主なコンテンツとするような作成は行わない(絶対にしないというわけではないが、今回は文字を中心とした露出を増やすことで有効かどうかというところを探りたいため、動画は必要であれば追加するなどの補助的要素とする。)

またもし年末~それ以降に演奏会の企画が発生すれば、それも検証の対象とする(あくまでも個人の範囲で!)

なお今回期間中に発信できる演奏会は
ソロ:2回
合唱:1回
で、主催公演は2024年6月末時点で有りません。
その中で個人の範囲でどれだけやれるか、というところになります。予めご了承ください。

◆自己紹介

私自身はメゾソプラノ歌手として活動しています。「活動しています」といいつつ、過去の事故の後遺症のため身体的に思うような活動は難しくなったため、現在は生業にしているとは到底いい難い、場末の末端構成員。
最近はチラシやプログラムなどの紙物制作(DTP)や、細々とWebサイトの修正保守運用、講師業等いろいろやってる何でも屋さんです。やっと最近テーブルデザイン&コーティングから知識更新することが出来ました ←

それでも医療の進歩もあり、昨年末頃から少しずつ行動範囲を広げられるようになり、今年何度か様々な形で舞台に立つ機会を頂けることとなりました。

そこでどうせならと周知集客発信を考え行動する半年間にしたく、今回、研究員の活動として今回、参加しました。

◆最後に

昔、ある人が言いました。
「私達はこんなに頑張ってるのに」

恐らくみんな、クラシックに限らず、音楽業界に限らず、イベントなどを起こす人はきっとみんな頑張ってます。

でも結果が集客や状況に現れてこないのは、今までのやり方ではまずいということ。
なにか改善点はないだろうか?
頑張り方を、現代に合わせてみる必要があるのではないだろうか?

その部分を半年間、数少ない活動ではありますが、それらを通じて、掘り下げてみます。
半年間、離脱しないということが隠れ目標の一つでもあります。

最後までお付き合い頂ければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?