フォイヤーシュタイン

久しぶりにIEを行いました。
対象者は高校生の男の子で、
将棋を1時間半くらい行ってから30分くらいのIEを行いました。
結果としては大成功!
今回工夫したところはIEを行う時間を極力少なくしてブリッジングの時間と、ディスカッションの時間をかなり多く取りました。
(具体的にはIEプログラム10分、ディスカッションとブリッジングを20分)
今回のねらいは
「今ここで起こっていることと過去の体験とのブリッジング」としました。
IEのプログラムで起こった出来事と、その前の過去の体験との「関連性」を見つけるというのを一つのゴールにしました。
出てきたものとしてはその前の将棋の体験からの関連性で
「将棋でも一手間違えてしまえたところがあった。」
「よく凡ミスを起こしてしまうことがある」
ということでした。
また他のことでもいろいろと出てきたところもあって、
「ゲーム(スマッシュブラザーズ)でも入力ミスをしてしまうことがある。」
ということだったので
「そういう時はどうしたら良いか?」
という話し合いをしました。
正直なところ自分としては
「ちょっとではなく、かなり量の多い凡ミスだったじゃん(笑)」
という気持ちや考えもあり、相手の話を聞いているつもりでも自分の思考やアドバイスが浮かんできた部分もかなりありました。
(我慢しましたが(笑))
また自分でも質問の項目を忘れているところもあって、質問票を見ながら相手の話を聞いているとどうしても対象者をきちんと観ることができなく、話を聞いているつもりでも聞けていないなあ~っと感じることも多かったです。
特にIEに関しては自分が答えを知っていることによって
「指摘」しやすい関係性ができやすい気がします。
そんな時にも相手に「意識化」してもらうための質問や、自分で考えてもらっている間の時間に「耐える」ことを学ぶ必要があるのだと思いました。
何回もブリッジングやディスカッションをやっていて思うところは
① ブリッジングに対しての返答が来るまで時間がある場合が多いこと
(日常の中でも・・・という質問が広すぎるため探索するために時間がかかるのだと思われる。)
② その場合には過去の体験を思い出すための材料となるものが足りてないこと
(対象者の好きなものや関連がありそうなものを情報として提供することを考えてもいいかもしれない、対象者の興味関心のある分野に関して情報の提供等)
③ 対象者と媒介者との間の中で心理的な安全性が確保されていないと話そうという気持ちにはならないということ(こんなこと言っても良いのかな等、特に自分の過去の体験のことに関して話すこと、特に失敗について話すのは負荷が強い)
④ なぜ失敗したと思う?の「なぜ?」が、意見の否定として捉えられると責められてると思う子どもがいる。
そういう子どもの時にはなぜ?の理由を説明するといいのかもしれない。
今回でいうと「自分のミスが減ると相手に勝てる確率が上がったり、得することが多いと思うから一緒に考えてみない?」言う等。
ブリッジングとディスカッションは非常にやりがいがあります。
最近の僕はIEのプログラムの時間をできるだけ少なくして、その前の活動の時間とブリッジングの時間を長くすることと、できるだけどんなことででも話すことができるような目の前の人の関係性を作っていくことがIEの成果を上げるための大きなポイントだと思うようになっています。

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