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#選択の代償 第12話

おはようございます、私、亀川がお送りする、#選択の代償です。
さて、ようやく新たな事業のネタの情報が少し明かされていよいよ、事業計画書の作成にとりかかることになります。その際に、その後右腕となるT氏と話し合いを始めます。T氏とは、2社目の外資系企業からの付き合いで、この時点でも一緒に仕事していました。
温厚で利発なその性格は、周囲の人間関係をバランスよく保てる自分にはない性格でした。彼に言わせると、私は、ブルトーザーや鉈のような道なきところを切り開く強引なイメージがあると言ってました。(笑)
本題に戻りますが、2人で話し合いをスタートしたのが、12月中旬頃だったでしょうか・・・当時所属していた企業とその仕事は、お話しした通りChapter11状態で、何も実務的な事ができない状況となり、私は事実上、飼い殺しの身であったことは確かです。よって、同じオフィスにいる際にはT氏とはこの件に関しては一切口外せず、時間外での行動となりました。
そんな状態は、正直好ましくはありません。

転職されたことのある方はご経験があるかもしれませんが、組織を去る際に、円満なケースとほぼ、家出状態のような場合の大きく2つあると思います。日本の会社文化において自己都合で辞める場合と会社都合で辞める場合の大きく2つあります。また、これ以外に、懲罰による懲戒免職は、滅多なことではないケースですが一般的に、法律に抵触した場合です。この場合は、再就職の際に非常にハンディを負うことになります。
今回の場合、この極端なことは無いのですが、気持ち的には後ろめたさを感じつつ、有給という日本特有のルールをフルに使いましたね。後にも先にも、有給を使ったことってなかったですから・・・まあ、いいかなと(笑)
さて、T氏と二人での事業プランの策定を始めるわけですが・・・T「とは言っても、インターネットについての知識って、一般公開情報レベルですから熟知してるとは言えないですよね?(笑)」、「そうだね、どう進めようか?とりあえず、インターネットそのものを洗い出そうか?」と言っても、20年前の状況です。今のように多くの情報や、事例が存在しているわけではなりません。海外の状況含め、当時は、何が派生し始めているかを収集するのが最初でした。

その中で、EC(電子商取引:eコマース)サイトの台頭は容易に予測できるのですが、はっきりしないのは『どんな物を、誰が買うのか?』というシンプルな疑問と、『このECって、誰が・・・』という子疑問符が増えていきました。いまから考えると『何をしていたんだかと・・・』(笑)
その後、受け取った企業の情報(ライセンス等の具体的な記述)とを照らし合わせた結果、新事業会社は、「インターネット関連事業」という事になります。その具体的な概要は、①ホームページの制作と構築、②ECサイトの制作と構築、そしてこれらにまつわる一切の業務(PRや広告宣伝活動等)という概要となりました。
一番の強みは、技術面において革新的な機能の特許化がされていることで、その採用事例として当時、GEの航空機エンジン部門におけるメンテナンスマニュアル等の実績があることでした。(今現存しているかは不明)
そしてこのシステムの仕組みの肝となるのがDB(データベース)とGUI(グラフィックユーザーインターフェイス)との連携という事となります。

現在のWebやクラウドの様々な仕組みにおいて、その機能の基本、肝として欠かせないDB。この土台となる部分と、GUIとのつながった動きが様々な機能を保持する形となっていました。
ここで、この事業計画を立てる際に、市場性の裏付けとしてこのDBに着目しました。それは、様々なIT機器における市場の公開情報はありますが、この当時、まだ携帯電話がガラ系全盛です。携帯端末からのアクセスによる情報量は、今と比較するまでもありません。よって、システム的な市場の目安としてDBが一つの指標でしたが、今でいうライセンス数ではないんです。DBは、PCではなくサーバ上で動きます。このサーバは、ほぼ企業における設備投資消費です。つまり、1999年以降のオープン系サーバーの出荷台数予測の情報を精査することとしました。このサーバーの台数に比例して、数多くのシステムが存在し、そのシステムの増減が、インターネット等の市場規模の目安になるのではないかと仮説建てしました。
昨今では、オープン系サーバはほぼ、DellとHPで世界の8割以上を占めており、その消費はインターネトユニコーン企業が担っている形となっています。この続きは、また次回へ!おきき逃しなく!

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