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世界最古の庭園術書『作庭記』のなかの亀井水
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作庭記。平安時代の最古の庭園術書。完成本としては、世界最古の文献ともされています。
著者は推定で、橘俊綱(たちばなとしつな1028年生まれ)。
京都庭園室社長の、小埜雅章さんは、この作庭記に述べられている亀井水の調査に訪れてくださいました。
たまたま、私のいる時で、亀井水の明治以前の姿、飛鳥で発見された亀形水盤と構造と規模が同じであること、幾何学的分析から東の太陽を礼拝する水鏡にまちがいないこと、など直接おはなしすることが出来ました。
作庭記のなかでは、庭園に水を流すときは、風水の考えから、東北から南西へという原則がある。しかし、四天王寺の亀井水は真東へ流れる逆流の例である。とはいえ、亀井水は伽藍の東に置かれ、また仏教東漸を表すものと理解できる。という解釈になります。
あえて言及しなければならないほど、亀井水は平安貴族の信仰を集め、歌枕として熟知されていた、ということにまちがいはありません。
小埜雅章さんは、2017年おなくなりになられました。ご冥福をお祈り申し上げます。
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