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ストリング

ストリングの原糸は、必ず「黒」を使う。
ケブラー繊維は元々黄色でしたが、もう50年近く前にケブラーに黒ができてからは、違う原糸を試すのも含め、必ず黒いストリングを使っています。個人個人見え方は違うでしょうが、黒いストリングが一番無意識に弦サイトを感じやすいからです。
昔、ストリングはすべて自作していましたが、ケブラーストリングはよく切れて、1週間に1本は使うので自作はやめて、ヤマハのストリングを使うようになりました。理由はあの頃、全自動でストリングを完成まで作る機械を世界で唯一、ヤマハだけが持っていたからです。半自動ではなく全自動の場合、品質が安定します。切れて交換しても、同じストリングで射てるのです。

センターサービングは、必ず「黄色」を使う。
最近は市販の完成品のストリングを使うようになりましたが、それでもセンターサービングだけは、自分で巻き替えます。近年コンパウンドのお陰で、全自動の機械でストリングを作るメーカーが海外にいくつもできました。お陰でヤマハ亡き後、スペインFlexの市販のストリングを使うようになりました。
それでもヤマハの頃から、センターサービングだけは自分で巻き替えます。サービング部分の長さや太さ、回転の向きなど、納得のいくように作りたいからです。そこでもう一つ大事なのが糸の色です。黄色は自分が好きな色だからですが、サービング糸の色で大事なことは、ストリング原糸と違う色を選ぶことです。そうしないと、サービングが緩んだり、ズレたりした時、発見が遅れます。
それに黄色だと、最初ノッキングポイントの位置に黒の油性ペンで付けた印が見やすく、ノッキングポイントがズレたり、ほどけてもすぐに分かります。それにノッキングポイントが取れても、射ち続けられます。

ノッキングポイントは「デンタルフロス」を使う。
50年前は木綿糸で巻きながら、今のフレッチタイトやゴム系のG17のような接着剤で作っていましたが、いつの頃からか40年くらい前から、テニスのグリップテープで巻いて、瞬間接着剤を垂らして作るようになりました。
当時のグリップテープは、ちょうどガーゼのような素材で、それを糸3本で切って巻きます。グリップテープの良い点は、ガーゼに粘着性があるので、納得のいく位置に決まるまで何度も巻替えが効きます。結ぶ必要もありません。位置が決まればそこに一滴垂らせば完成です。
ところが近年、グリップテープの素材が不織布などに変わり、ガーゼも糸3本切る視力もなくなってしまいました。そこでいくつか試したのですが、「デンタルフロス」のワックス加工していないものに行きつきました。
細い、絶対切れない、平らになる、結び目がデコボコしない、接着剤をよく吸う。歯もキレイになる。

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