プレゼンテーション

まどろみまどろんだり(まよなかめがや#5)

こんな時間まで起きていると
予想を1ミリもズレずに
次の日の朝は眠たいものである
(まじで早く寝ろ)

毎日朝起きては
「あー昨日ももうちょっと
あと15分でいいから早く寝ておくべきだった」と
全力で後悔する
そして昨日の自分を恨む

眠気を引きずったまま電車に乗り
いつものように
人というバンズとバンズの間に
薄っぺらいチーズのごとく
体を滑り込ませる


最近は朝の電車で座れないから
立ったまま寝落ちかけて
もう頭がぐわんぐわんである

そんなホントにチーズみたいな
ふにゃふにゃな状態に
きっと明日もなるのだ

そんな明日起こることを予言しつつ
このまどろみまどろんでいる
なんとも中身のない時間が好きだ

自分のなかでは
世界で自分だけが存在している感覚なのに
外ではトラックが大きなエンジン音を立て
酔っ払った学生が大声で
米津玄師を歌っている

寝なよ

そのまま自分に反響してきた



明日の自分に恨まれそうだから
そろそろ布団を迎えにいこう


まどろみまどろんだり



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