2019の始まりのちょっとした奇跡

父の話の前にちょっとした奇跡が起こったので
簡単に書きしるす

こういうことって良く起こることなのかもしれないし、そうでないのかもしれない

だからその判断をみなさんに仰ごうというわけだ

1/2wednesday
友だちから誕生日にもらったピアスをつけて行こうと思って初めて取り出し
ようやく空いた耳の穴にグリグリ突き刺す

そこでわたしはまったくピアスのことを忘れる
なぜなら、ピアスなんて10年ぶりで
ピアスなんて刺してこなかったのだ
忘れるに決まってる

ゆめタウンという大きなモールが家の近くにあって、そこにお土産を買いに出かける
適当に入った店で店員さんに勧められるがまま変なトレーナーをノリで買った後疲れて珈琲屋に入る

並んで待ってると前がパンビッフェのあるレストランパン屋としては作ってるところを見たい
そして1月2日から不幸にもパンを作らされている可哀想な若いスタッフを見たい

案の定、嫌そうに誰がこんなにパン食べるんだよという感じで男の子と女の子がパンを作っている
大きな鉄板に丸く成型して発酵したものにカッターでクープを入れて砂糖をのっけて、、、
途中で急にお腹が痛くなる

う、急に来た
昨日からあんまりお腹の調子が良くない
(ちなみに今日もまだ痛いどうやら急性胃腸炎ぽい)

トイレを探す看板に沿って走る走らされる

トイレに着くとなんと、すごい混雑
レストランコーナーの一角ではこんなもんだよね
とりあえず気を紛らわすためにケータイを取り出してまあまあパチパチパチ

さて、和式が空いた!和式チャンス!なぜなら大概のオバちゃんは和式が嫌いなので「お先にどうぞ」というのだ

例にたがわず、前にいたオバちゃんがどうぞという!わたしだって和式は嫌だが背に腹は変えられない
猛ダッシュでトイレに入ってようをたす。ふー間に合った

さて、
ここで何もなかったような顔してわたしは旦那の元に帰り、ようやく座れたよ、コーヒー何頼む?と言ってる旦那にかっこよくシングルオリジンのなんとかコーヒーを!なんて頼む
さっきまで和式でふー危なかったー言ってたのに

ゆめタウンで時間を潰したのち、子供たち連れて目的地へ

目的地はそこから車で10分ほど離れた浜勝
姉たち夫婦が来るのでとんかつ盛合せセットを頼まれたのだ
4時に出来上がりの報告を受けて時間通りに取り行く

無事ゲットして、そういえば寿司は?と聞かれる
すっかり寿司のことを失念していた
寿司を頼まれたのだわたしは
そして忘れるからと言って紙に書いてとあの母に無理に書いてもらったのだ
これで買い忘れたなんて言おうものなら母に書かせておいて忘れるなんてお前の方が朦朧してんじゃないのー?なんて言われるかもしれない
マズイマズイ

近くの寿司屋に電話するけども
そこは1/2
今から頼むとどこも出来上がりは20時
になりますとのこと
それでは姉たちがきてしまう!マズイ

仕方なくゆめタウンへ引き返す
ゴメーンもう一回ゆめタウン行ってくれる?

旦那はまたあの駐車場渋滞に巻き込まれるのかと苦虫噛んだような顔になったが
そこは流石にアウェイな嫁実家の場所なので
仕方ないと言った感じでまたあの巨大駐車場の渦へ連れてってくれた

駐車場に停めるのに時間がかかるのがわかっていたのでわたしは子供と先に信号で降りて寿司売り場に行く作戦へ

んじゃ先行くねーと

行くねーとその時まさにその時

ふと左耳にピアスを探すと

もうそこに友だちからもらったあのかわいいピアスはなかったのである

「(穴)」ぽっかり心に穴

ショックー
当たり前だけどどこで落としたかもわからない
つい4時間前にピアスさして
いろんなところウロウロして
そして今ピアスはささってない

どこで落としたとかそういうことは問題でなく
もう見つからないだろうと思った

ピアス経験者の方はご存知だと思うが
外出先で散々歩き回って気がついてピアスがなくなってたら諦めるでしょう?
だって小さいし、どこを探すわけにもいかないし
ただただ残念!となる

さてここでなのだが
奇跡と書いてあるからにはまあここでピアスが見つかったわけです
結論から言いますと

でも最初わたしもピアスは出てこないだろうと思ってた
諦めてたただせっかく誕生日でわたしが久々にピアスしたいからと言って買ってくれたピアスをはじめて付けてから僅か4時間で失くすという自分の不甲斐なさと彼女へ申し訳ないのもあって
ただ幸いなことに片方しか付けてなかったので
あと1個はあるなぁとは思ってました
だからまだ大丈夫だと言い聞かせて
でも本当は両耳で付けたかったなぁなんて

それからわたしは子供の手を引いて寿司を買いに行く
途中鏡があったので左耳を見てみるとやはりピアスは消えている
絶望

年明けから心にぽっかり絶望
いや寿司を買わねば!寿司を!ピアスは忘れろ!!

ぼんやり寿司を選んでると車を停めた旦那がやってくる
ピアスで凹んでることは言えない
「えー!もう失くしたのぉ??」て言われること必至

平然と選んだふりをしつつ、レジに並ぶレジには長蛇の列
子供が春財布を買いたいという
だから見に行こうと
わたしはそれをチャンスと旦那に寿司買っといてと言ってお金を渡す

子供にトイレに行こうという
要するにさっきわたしが来て歩いたルートを歩きたかったのだ
途中で落としてるかもしれないから
小さなわたしの抵抗なのだ
子供は何落としたのー?という
こんな小さいピアス
直径4ミリくらいの丸を手で作る
そんなの見つかるかなぁ

そんなことわたしでもわかってる
見つかる筈がない
直径4ミリのピアスがこの巨大なモールの中から出てくる筈がない
それにここで落としたという確証もないのだ

もしかしたら車かもしれないし
さっきのとんかつ屋かもしれない
実家の駐車場かもしれないし
最初停めた駐車場かもしれない
モールの中も色んなお店を歩きまわったのだ
落としたのを気づいたのも随分後になってで
もう出てくる筈がないのだ

わたしは子供にいう
もしピアス探してくれたら欲しがってるサイフ買ったげる
「え?まじで??」
さっきまでむりじゃーんと言ってた子どもの目がキラッと光る
ぜったい買ってよねーと言いながらいっしょに奥のわたしが用を足したトイレまで道すがら探してくれる

通り行く多くの人たちの群れの中2人で小さなピアスを探す
このモールに2日から何万人もの人が買いに来ている
みんな変な歩きのわたし達をみる
あるなら端っこだろうと2人で見るが
まあ、ない

トイレまで約200メートルほど
さっき変なトレーナー買ったお店とか横切りながら、なんでさっきトレーナー買う時ピアスがないか確認しなかったんだろうか、とか後悔しながら子どもと歩く

ついに1番はしのトイレへ到着
子どもになかったねと言われ
そうだね、と
トイレ行ってくるねと言われたので
わたしもトボトボトイレの中へ
別にトイレ行きたかったわけじゃないけど
とりあえずあの和式も見とこうと思ったわけです

女子トイレに入ると
マットとマットの隙間がキラーんと光っている
え!と思って
この形状は!と洗面台のマットをみると
落ちてた!
ピアスが!
マットとマットのちょうど中間で顔を出してして身体の半分はマットの中に隠れていた
わたしが出て行っておそらく何百の人に踏まれたのだろう軸の方は折れ曲がっていた

でもとりあえず見つかった!
まさかあるなんて!
もし探さなかったらこれはこのまま掃除のおばちゃんに掃除機で吸われてただろう
でもその前にわたしは探し当てることが出来た

トイレから意気揚々と出てくると
子どもは手をブラブラしながら見つかったの??と
ハンカチをだして子どもに渡すと
わたしはそうだよ!!奇跡じゃん?

そしたら子どもはわたしに笑顔でいう
「サイフ買ってよねぇ!」

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