亀ヶ谷になる

私は亀ヶ谷だ
私は誰かと外で会う時、学校に行く時、少しコンビニに買い物に行く時、完璧な状態じゃないと外に出られない
風呂に入り、歯を磨き、髪を乾かし、あまり上手ではないと思うが気持ち程度にドライヤーで髪をセットする
そしてスプレーで少し固める
爪は削り磨き、服を着替え家を出る
そんなだから人との待ち合わせには間に合わないが、そんな私になれたのか友人も後から合流して！みたいなスタンスを取るようになった
私はそっちの方が気が楽だし、私は時間を守ることよりも完璧で失礼のない状態で行くことの方が大切だと思っているのだ
そして、待たせた時間以上の完璧な時間を友人に提供する
外を歩く時、姿勢、心持ち全て亀ヶ谷にしないと気が済まないのだ
とにかくポジティブで優しい
所々抜けがあって親しみやすい
癖の強いキャラで笑いをとる
そして我の強さを兼ね備えた亀ヶ谷というキャラクターを演じている

演じているというと語弊があるかもしれない
あれはあれで私の素なのだが、気を張っている素なのだ
家での私はだらだら癖のある怠惰な人間で、暗い部屋で3日も風呂に入らず歯磨きもせずスマホをいじっているような陰気臭い人間だ
ご飯も食べることより作る、よそうめんどくささが勝りほとんど食わない
そんな亀ヶ谷も素だ
その切り替えは普段はちゃんとできるのだが、どれだけ着替えや髪をちゃんとしても心がついてこない時がある
そういう時は亀ヶ谷をお休みして家で亀ヶ谷をするのだ