気のせい

私には忘れてはならない友人がいた気がしてしまう
ふと、こういうことあったよな。と思って友人に聞いてみても"そんなことない"と言う
私はもっと昔のことだったのかと思い中学の頃の友人、小学校の頃の友人、色々遡って聞いてみる
皆口を揃えて"そんなことない"と言う
私も記憶は朧げで、具体的に何をしたか言えと言われても答えられないのだが、たしかにソレはいた気がするのだ
私にはそれが皆で口を揃えてなかったことにしよう、臭い物に蓋をしようと触れないように腫れ物のように扱っているのではないかとさえ思えてしまう
果ては陰謀臭いが私だけが感情のある人間で他の人間は精巧に作られた世界の意思なのかと思うようになる始末である
しかしそれを否定はできないのだ
目の前にいる人間が人間そっくりのアンドロイドかもしれない
無いことの証明が不可能であるように私たち人間も自分が人間であるという証明は不可能なのだ
とても話が逸れたが、私達が生きている世界はひどく不気味で、たとえようのないすれ違いがあるように感じてならないのだ

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