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【追い切りジャッジ・中山牝馬S】素晴らしかったミスニューヨークの1週前追い


 牝馬限定のハンデ戦らしく、1番人気は14年のフーラブライドを最後に勝っていません。3連単も3年連続で6桁配当となっているように、波乱含みの一戦。例に漏れず、今年も実力差が少ない上、逃げ馬が複数いるメンバー構成となったので、実に難解です。それだけに尚更、出来の良し悪しがレースを左右するポイントになるはず。追い切りに要注目です。

 文句なしに映ったのはミスニューヨークの1週前追いです。もともと攻めは動くタイプですが、CWコース併走で手応えに余裕を残してのラスト1F10秒9は圧巻。見た目の鋭さも抜群でした。このひと追いで仕上がったという判断なのでしょう、最終追いは坂路で4F57秒5という極々軽めだったので、当日のパドックで太めが残っていないかのチェックは必要ですが、出来は相当高いレベルにあると断言できます。

 他ではアブレイズジュランビルの動きが目につきました。ただ、この2頭はもともと抜群に攻め駆けするので、特筆はできません。〝他に穴馬はいないのか?〟という向きには、スマイルカナはいかがでしょうか。一昨年のターコイズSを勝ったのを最後に目下5戦連続で2桁着順。一度調子を落とした牝馬の復活は難しいと言われますが、動き自体は最近では一番。転厩初戦の今回は調教でメンコを着用するなど、激変してもおかしくない雰囲気があります。同型が多いことは気になりますが、少なくとも押さえでは買っておきたいところです。

 最後に他の有力馬に触れておきます。テルツェットはそう目立つ時計ではありませんが、これはいつものこと。キビキビとした脚さばきが好印象でした。ルビーカサブランカも出来は良さそうです。坂路併走でプルパレイに遅れたものの、時計も動きも上々。ただ、この馬は1800では通算成績【1・1・2・4】が示すように人気先行。目下4戦連続で2番人気以内に推されながら、3着以下に終わっています。追い切り云々以前に危険な人気馬とみています。

イチオシ…ミスニューヨーク


※…トップ画像は12年中山牝馬Sのドナウブルー。道悪に泣き、生涯最低着順となる11着に終わりました。

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