見出し画像

【追い切りチェック・高松宮記念】心身ともにスプリントモードのグレナディアガーズ!! 一方、1200が不安なのは…


 さすがは芝のスプリントGⅠだけあって、動きのいい馬が目立ちました。その中でもイチオシはグレナディアガーズです。何と言っても1週前追いが圧巻。ジョッキー騎乗だったとはいえ、まだ手応えに余裕を残してのラスト1F10秒8はインパクト抜群でしたし、見た目にも弾けていました。このひと追いで心身ともにできているので、最終追いは坂路で軽く促す程度でOK。マイル戦ではネックとなる強い前進気勢はもちろん、キレのあるフットワークもマイラーというよりはスプリンターですから、初の1200㍍にも難なく対応できるはず。おそらく中団あたりでは運べるでしょうから、きっちり差し切れるとみます。

 海外からの帰国初戦となるレシステンシアも、きっちり仕上がっています。1週前に横山武を背にしっかりと追われて4F50秒7、ラスト2Fはともに11秒7。攻め駆けするタイプとはいえ、これは秀逸の時計です。疲れを残さないよう、今週を終い重点に留めたのも好印象。ダイワメジャー産駒らしく、高いレベルでの決め手に欠けるので、勝ち切れるイメージが沸きづらいタイプではありますが、大崩れはないでしょう。

 メイケイエールは2週連続で折り合って走れていましたし、体調も良さそうです。ただ、馬体を見比べて〝スプリンターとしてどうなのか〟を考えた時、グレナディアガーズとレシステンシアを横綱とすれば、メイケイは関脇レベル。端的に言えば〝本質的にはマイラーなのに気性の問題でスプリンターになっている〟印象なのです。前走にしても、結果的に内枠が幸いして、完ぺきなレースができたことは確か。相手が強くなって、再び力を出し切れるかどうかは何とも言えませんし、仮に出し切れたとしても勝ち負けできるかどうかは微妙なところでしょう。

 伏兵陣ではトゥラヴェスーラに注目しています。父ドリームジャーニー×母父アドマイヤコジーンの〝ピッチ配合〟らしく、硬めのフットワークで攻めはそこまで見栄えしないタイプ。今週も特筆するような動きではありませんでしたが、これでもレースでは結果を出しているので問題ありません。1週前に坂路で自己ベストタイの4F50秒0をマーク。出来は高いレベルにあるはずですから、昨年(4着)以上も十分にあるでしょう。

 ナランフレグも侮れません。中2週とあって時計は控え目ですが、動き自体は全く問題なし。外差しが決まる展開になれば出番があるでしょう。もう1頭、大穴ならエイティーンガールです。典型的な叩き良化型らしく、休み明けの前走を使われて上昇気配。中3週以内では【3・2・0・1】の好成績を残しています。どうしても展開に左右されるので、よほど恵まれないと勝ち負けまでは…と思いますが、ヒモでは押さえたいと思います。

 最後に他の人気馬も触れておきましょう。ダイアトニックは決して悪い動きではありません。ただ、どちらかといえば前走の方が切れていたイメージ。もともと相当に攻め駆けするタイプということを考慮すれば、今週はやや物足りない感じがしました。サリオスは1週前の時点で少し重たい印象でしたが、今週は随分素軽くなっていました。ただ、本質的にスピードに秀でたタイプではないだけに、初の1200㍍にスッと対応できるイメージはありません。まして高速決着になると厳しいでしょう。

 イチオシ…グレナディアガーズ
 危険…サリオス


 高松宮記念については、【中内田厩舎の〝弱点〟が判明!? 高松宮記念のグレナディアガーズはどうなる!?】でも触れています。併せてご覧ください。

※写真は05年の高松宮記念を制したアドマイヤマックス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?