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簡単暗記に走るな

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「はじきの法則」

私はこの言葉を、10年位前初めて聞きました。
ご存じですか?
小学校で時々先生が使う、速さ関係の計算に使う暗記図です。

は=速さ
じ=時間
き=距離

距離を知りたいときは、速さ×時間
速さを知りたいときは、距離/時間(割り算)
時間を知りたいときは、距離/時間(割り算)

というのを、この図に当てはめて式を作るのです。

距離のところを道のりとして、「みはじ」の法則と教えている先生もいます。

私は、自分がこう教えられていないし、教えてきてもいないし、いつの間にできた教え方?
平成8年生まれの息子に聞いたら、それを習ったそうです。
でも、理系大学に進学した彼は、それは使わず計算していたようです。使うと逆に考えられなくなるからと・・・それを聞いてホッとしました。

理系国立大を出て、個別指導塾を経営している知人に聞いたところ、

「最悪な教え方や! 覚えんでええ。てかむしろ覚えんな」
と言っていました。

実は、このやり方は

★教科書には載っていません。

★文科省の指導要綱にも、これで教えるようにはなっていません。

なので、現場の先生が勝手に教えている手法です。
算数は暗記教科じゃないのですよ。

確かに便利な方法かもしれないけど、当てはめたら解ける丸暗記ってどう?と思いませんか。
考える力が全くつきません。

子供たちは喜々として
「これ(はじき)でやったら簡単やでー」と言います。

でもって、「時速とは何なのか」わからないままなのです。

「1時間で進む距離(道のり)」

学校で習っているはずなのに、初めて聞いたような顔をします。

うちへ来たら、はじきの法則は絶対使わせません。
しつこくしつこく説明します。
でもみんなだんだんわかるようになって、最終的にはじきの法則忘れるくらいになって、問題も解けるようになります。

中学の先生も、小学校でそれで習ってくるから、教えにくいと言っていると聞いたことがあります。

小学校の先生は、クラス全体のレベルの差が大きいので、早くみんなが答えを出せるものを教えたいのでしょう。
子供からもありがたがられますが、基礎を勉強する小学校時代にそんなんでどうするの!と思います。
変な裏技みたいなもの教えないで欲しいのです。
技じゃないし。

ちゃんと教える時間が無いと言うなら、小学校で英語に時間を使わずに、国語や算数の時間を増やしてほしいと思います。
国語力も落ちているなと思う今日この頃です。

これ誰に向けて言えばよいの・・・?ですけど。

身近な小学生が「はじきの法則」を使っているようなら、是非阻止して、そこだけでも説明してあげてください。







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