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東海CX 最終戦 川田公園 ME2でペロリするラーメン屋


あらすじ

「いろは坂の猿じゃねぇんだから…
            ちったあ頭使えよ…!」

前回の愛知牧場で無様な負けを喫した清次。

これでエンペラーの群馬エリア全勝は無くなった。

けどいくら悔やんでもこの一敗が消えるワケじゃない。

愛牧の次に乗り込むのは川田公園。

豊田で勝ちさえすれば俺の気は済む。
俺が負けなけりゃ良いんだ。


「お前、豊田に来ないか?」

豊田に来て俺とチクビクロスしてみろ。

「ら、ラーメン屋だァ!!」

違う。
と言ってもお前らには分からんだろうけどな。

池谷「ラーメン屋なんか行く事ないぜ拓海」
拓海「金ないんでやめときますよ俺」

<翌日>

拓海「なんだァこれ…」

目標

涼介に勝つ


マシン

350馬力


セッティング

f:テレーノmix 1.66bar
r:テレーノmix 1.69bar

前日下見に来た時よりも芝が削られて滑るので低めのチキンセッティング。
芝も轍が出来てるので空気圧が低くてもある程度転がるからコーナーでミスしない事を重視。

ちなみに試走で2回コケて右肩負傷してナーバスだ。


バトル

車載は貼っておく。

スタートは清次の時と同じハンディキャップ方式だ。

楽しく食べる為のラーメンと、早く食べる為のラーメンは何が違うのかを、お前に教えてやる。
これはセミナーだ。



セミナースタート。

京一さん!チャーシュー麺1つ!!


踏めばホールショットも取れるくらいだったがあえて1コーナーのだいぶ手前で踏みやめた。
このコース、スタート直後に渋滞するポイントもないからトップを争うメリットはさほどない。
脚が消耗するだけだ。

それに急いでもすぐに先発のマスターズでつっかえる超低速セクションが待ち受けている。
コースが詰まれば前はドン亀だぜ。

5番手でシケインへ。

先頭パックのペースは速くない。
少し間隔を空けて後ろから様子を見る。

こうする事で前で落車があれば回避出来るし、コブを超える時に少し詰まっても減速せずに突っ込める。無駄脚を使わずに済む。

もちろん抜きどころの少ないこのコースだから出来る事。

そんな調子で全10周回のうち2周をこなし、3周目。
先発のマスターズ集団に追いつきぐちゃぐちゃ。

混乱に乗じて3人くらい抜かれた。
今8位くらいか?
さすがに順位が落ち過ぎた。

だがいくらコーナーで頑張っても所詮はハチロク。
こっちは350馬力だ パァンパァン(尻を叩く音)


啓介「アニキ、エボ3のあのやかましいバックファイア普通じゃねえぜ…」
涼介「俺もそう思った。あれはWRCのラリーカーと同じシステムだ。」
啓介「ケツファイアリングシステム…」

ケツファイアリングシステムの恩恵を巧みに利用して脚を使う事なく3番手まで浮上。

2位の深谷選手につけて様子を見る。
まだタレずに踏んでいる。

1周様子を見て、

頃合いだぜ。
ダラダラS字セクションもちょうど終わる。
次のコーナーを立ち上がってエンジン全開。
俺自身もここからが全開ドライブだハァ

ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロリ

一瞬で終わるぜ…

こっちは350馬力だ


これで2番手。
というのもシケインで2位だよと声かけてもらって初めて知ったがな。

2番手に出て一息ついてると、圭くんやさっき抜いた深谷選手、後ろから楠田くんが猛追してくる。

最後までチラチラ見えて心臓に悪かった

またペースを上げやがった…。

どうする…タレるリスクを覚悟でコーナー間も踏んでペースを上げるか…それとも…

それとも直線区間まで待ってイージーにパワーを上げるか…


ハッ… フッフッフッフ(笑)

俺らしくもねえ。
答えは初めから決まっているはずだ。

ペースを変えたりはしない。
ここでカッとなってチャージするのは愚の骨頂だぜ。
おそらく清次はそういう負け方をしたはずだ。

脚の負担をコントロールしてこそ、一流。
普通のことを普通にこなして、勝つのみだ(デェーン)


独走を始めた6周目からラストまで誤差4秒以内の正確なペース配分。
それもマスターズのおじさんを狩りながらだ。

コーナーも安全マージンをとって曲がり、前走車とは間隔を空けて、楽に抜ける時に抜く。
トラブルに巻き込まれないリスクマネジメントが効いた。
(ヒヨってるワケではない、断じて、断じて、ない。)

が、1位に追いつくことはなく2位。
いや上出来だろうが。
E2初入賞だ。


総括

終始過去最高に冷静な走りが出来た。
試走でのゴタつきから詰まるポイントは分かってたし、1周4分もかからない短いコースでマスターズとE2合わせて90人くらい?が走ったら渋滞必至なのも分かってた。

その中で速くゴールする為にはどう走ればいいか、スタート前にシミュレーション出来たのが良かった。そしてハマった。

後から車載を見ても特段速いわけでもないし何も起きない平凡な走り。
けど今回はそうやって何も起こさなかったのが勝負を分けたらしい。

自分よりフィジカルのある選手は他にも間違いなくいたがトラブルに巻き込まれたりでなかなかペースを作れなかったようだ。

あえてここで言うが、今回正直そんなにキツくなかった。あのペースならあと3周はイケたと思う。
というのも自分が最近重点的に取り組んでいたテンポ、もといチンポ域からSST域で走り続けたから。
立ち上がりは多少踏んだがダンシングでダッシュするような事は一切していない。

進研ゼミでやってない事だから。

以下、最近の練習↓

苦手克服のために淡々と踏む練習をいろいろしてみた。(ロードの為だったけどシクロクロスで活きるとは思わなかった)

じゃあもっとペースを上げられたのではとなるが、それは違う。
ペースを上げればタレるリスクがデカい。
キツい領域で耐え続けるのは苦手だ。
あくまで自分は速筋の塊、スプリンターだから。

自分用メモ

前日まで、路面のギャップで跳ねた時にチェーンとRDが暴れて勝手に1段変速するような事があったが、GRXのRDのテンションプーリーをスプロケに近付くよう調整し直して、ロー側もハイ側も調整しなおしたらズレなくなった。

ウルフトゥースのチェーンリングも相まってチェーン落ちの気配なくストレスフリーだったのも良かった。用途が用途なだけに使ってるうちにズレることもあるらしい。ちゃんとチェックしよう。


いくら速くラーメンを食べるテクニックがあっても、楽しく食べるラーメンと早く食べるラーメンの差は歴然としている。

俺と競い合えるだけのラーメンに乗り換えるまで、メンマは預けとくぜ。

To be continued...

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