Kamaneko

本を読んで思ったことをつらつら書いていきます。読む本はノンフィクション・小説が1対1く…

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本を読んで思ったことをつらつら書いていきます。読む本はノンフィクション・小説が1対1くらいです。好きな作家は、村上春樹、カズオ・イシグロ。最近はコーマック・マッカーシーを読み始めています。趣味は読書、登山、散歩。

最近の記事

「けものたちは故郷をめざす」を読んだ

6月30日 「けものたちは故郷をめざす (安部公房)」を読んだ。安倍公房の作品はかなり若い頃に「砂の女」を読んだことがあるけれど、この作品は以前読んだヤマザキマリのエッセイで知ったので、かなり久々の読書だった。 読む前に軽く作品のあらすじを読んだとき、満州からの引き揚げの物語の漠然とした想像をしていたが、読んでみたらそれを遥か上をいく壮絶な逃避行だった。 ソ連が占領する満州から日本を目指す久木久三が進む先は、ひたすら極寒の荒涼とした大地で、物語の大半をその歩みが占めてい

    • 勉強とは、ただ読むのではなく、考えてアウトプットすること

      7月15日 「科学的根拠に基づく最高の勉強法」(安川康介)を読んだ。この本の内容は非常に簡単で、2,3時間で読み終えられるのだけれど、得るものは大きかった。そもそもNoteを始めようと思ったのはこの本を読んだからだ。 色々な所で言われている、教科書を繰り返し読む、重要な所にマーキングするといった勉強法は実は科学的には効率が悪く、勉強後に白紙の紙に学んだことを頭を捻りながら書き出していくのが重要だという。この頭を捻りながらというのがポイントで、能動的に脳に負荷をかけることで

      • 仏教の哲学、瞑想、その深淵

        7月13日 「なぜ今、仏教なのか(ロバート・ライト)」を読んだ。かなり難しく時間もかかったけど、なんとか読了。 仏教の自然主義的な哲学については、これまでかじった程度の知識はあったけど、ここまで系統だって学ぶことができる本は初めてだった。 過去に読んだのは飲茶の東洋哲学についての本だった。そこでは般若心経の解釈の説明があり、無我とは何か、ということはおぼろげながら理解したけれど、今回それを含めて、無我・無色・空・悟りなどの仏教哲学の概念が、現代の心理科学の観点から見ても

        • 読書日記はじめてみる

          7月15日 今まで結構な量の本を読んできたが、ほぼインプットばかりで日記を付けたり人に話すことなどをしてこなかった。 こんな好奇心と楽しみだけの読書もいいけれど、誰かに話したり記録に残さないとどんどん内容を忘れていくことにようやく気づいた。印象に残った小説の内容は結構覚えているのだけれど、特にノンフィクションは忘れていく傾向がある。 だからあらためて、今日から読んだ本から学んだこと、思ったことを記録に残していこうと思う。 これが私の生活に良い影響を与えることを願って。

        「けものたちは故郷をめざす」を読んだ