動画要約で国語力アップ（１）

最近の中学生は動画世代で本を読まないようです。どうにかみんなが大好きな動画を国語力アップに活かせないかと以前から考えていました。

そこで思いついたのが動画の要約です。

以前から国語の専門塾で有名な工藤順一先生の指導に興味がありました。工藤先生は4コマ漫画を要約させることを初級者向けに行っていたんですね。

だったら動画も国語の入り口として使えるんじゃないかと以前から思っていたんです。

動画好きの中学生といっても、動画がどう面白いのかは人に説明できないんですよ。ただ「面白かった」というだけなんですね。それではもったいないですよ。見た動画を、見ていない人に説明できれば国語の力をつけることだって可能なのではないか。

そういう可能性をここでは追及していきたいと思います。実際にかまなびでやってもらってるんですが、割と喜んでやっているようなので、ここでも書いていきたいと思います。

最初に題材にした動画は「ひつじのショーン」です。何を話しているかは状況をみて判断していくので観察力も高まる作品です。

まずは、ひつじのショーンの登場人物について公式サイトで確認してから動画を見て下さい。→ひつじのショーン登場人物

（１）牧場主のおいっ子

この動画要約の難しさは、ショーン達が牧場主になりすましたり、なりすましたとみせかけたりするところです。実際に書いてみて下さい。

（解答例１）牧場主は、ビッツァーと一緒に仕事をしていたところ、怪我をしてしまった。そこで甥が手伝いにやってきたのですが、牧場主がいないとサボっていました。それを見ていたショーン達は、牧場主に変装して甥を働かせますが、正体がバレてしまい失敗しました。そこでシェーン達は、再度牧場主になりすましたかのように見せかけて、甥の本性を牧場主に暴く計画を実行し、甥を懲らしめることに成功しました。中2男子

（解答例２）ビッツァーと牧場主が牧草を積み上げていた。すると牧場主が足を骨折してしまった。そこで甥にビッツァーと牧草を積み上げるのを頼んだ。しかしその若者は牧場主の前でしか仕事をしない。それどころか、ビッツァーが仕事をしていないように見立てた。それを見ていたショーンは、甥への仕返しを企てビッツァーと協力して甥をこらしめようとする。見事にその企ては成功し甥は牧場主の監視のもと牧草を積み上げる仕事を一人ですることになってしまった。（中１女子）

今後も動画要約を紹介していきます。