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正しい決断と間違えた決断の共通項_松井道夫

◆捨てる決断と加える決断

正しかった決断はすべてマイナスの決断
間違えた決断はすべからくプラスの決断
捨てる決断でなにを捨てるかというと、全部過去に積み重ねてきたものです。それはいろんな努力、苦労の集積だから、捨てることによる痛みが計算できる。
ところが、捨てて得られるものは、全部未来のことです。将来のことはやってみないと分からないから計算できない。計算できるものを捨てて計算できないものを得ようとするわけだから、反対されるんです。
ところが、加える決断がすべてダメだということではないのですが、順番としては、まず捨ててからでないと得られないと私は考えています。

◆坐忘

禅の言葉に「坐忘」という言葉があります。新しいものを取り入れるには、まず古いものを捨てて場所を空けないと、新しいものは入らないのです。
成功している時は、捨てられないからどんどん保守的になって、それでダメになっていくのです。
逆に、失敗は成功のもとになる。失うものは何もない。だから新しいことを始めようという気持ちになって、場合によっては成功する。
だから私は、時代が大きく変化する時こそ、まずは捨てろという「坐忘」の教えを考えるべきだと思うのです。

◆感想

銀行で共働きしていた私たち自身のことと思いました。
子育て介護と仕事の両立は難しく退職。捨てたくないものまで捨てざるを得ませんでした。

松井道夫氏が大切にされている「坐忘」という言葉に出会い、失うものはなにもないと前向きにとらえることができました。「挑戦あるのみ!」前を向いてポジティブに毎日を過ごして参ります。

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