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運命の軽車に乗る_坂村真民

1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書より~

◆経歴

坂村真民は、日本の仏教詩人。本名昂。一遍の生き方に共感し、癒しの詩人と言われる。

◆最強の運勢

特攻隊のたった一人の生き残りだっていう人がいて、その人はトランプ占いの名人ですよ。この人がうなってね、こんなトランプが出たのは初めてだ、解釈できんと。
「先生は大変いい運勢を持っているのに、おれは駄目だ駄目だと、しょっちゅう思っていますね」「先生はいろんなチャンスがくるのに、おれは駄目だ駄目だと言うて、乗らんのや」と言った。

◆運命の軽車

ゲーテに、運命の軽車という話があるんです。
人間には運命の軽車がしょっちゅう通っていく。それに自分は乗ったから、ワイマールの政治を預かる大臣になって今日がある。あの時に、私があの軽車に乗らなかったら、一介のつまらん人間で終わっていたでしょう、とゲーテは書いています。

「ぼくはいっぺんもその軽車に乗らなかったんやな」と言ったら
「そうです。先生は自分を自分で駄目にしている。花の咲くつぼみを、先生は自分で踏みにじってきたんですね」と言う。

◆人生の公案

それから、ぼくは自分の考えを変えましたよ。それからは人が講演してくれと言われたら講演にも行く。(中略)
どう生き、どう死ぬか、それが一生続く、人生の公案ですね。

◆感想

たとえ持っている運勢が非常によくても、自分を信じてチャンスというものに飛び乗ってみなければ道が開けない。
そして坂本氏は知人の言葉を素直に受けいれて、考えを変え、教師を勤めあげ、詩人になり、多くの言葉を残し、人々に勇気を与えています。
出逢う人によって道が開けた瞬間だったのではないでしょうか。
人の意見を受け入れる度量、素直さ、考えを変える柔軟さ、これが成功に近づく秘訣ではないかと感じました。
運命の軽車が来たら乗り遅れないよう、アンテナを高く、出会いを大切にして、自分を信じて進んでまいりたいと思います。

(冒頭写真はhttps://meigenkakugen.net/%E5%9D%82%E6%9D%91%E7%9C%9F%E6%B0%91/より引用)

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