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鎌倉殿通信-note版-

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#安達盛長

鎌倉殿通信、はじめます!

こんにちは。鎌倉歴史文化交流館・学芸員の大澤です。 いよいよ来年の1月から、北条義時を主人公とする大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がスタートしますね! 当館の職員は、今にも「もぉ~い~くつ寝ると、鎌倉殿の13人~♪」と歌いだしそうな勢いです。 一方で、   ん!?    北条義時って誰?    鎌倉時代ってよくわからないな そんな方々も多いのではないでしょうか。そんな皆様の疑問にお答えすべく、交流館では、広報かまくら8月1日号から「鎌倉殿通信」の連載をスタート! 鎌倉幕府草

【鎌倉殿通信・第10回】頼朝の腹心・安達盛長

今回は、源頼朝を陰に日向に支えた、安達盛長に注目します。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも、頼朝や義時を温かく見守る姿が印象的ですね。 安達盛長(1135~1200)は、藤九郎とも称し、頼朝を流人時代から支えていました。おそらく、頼朝の乳母である比企尼の娘・丹後内侍の婿となった縁から、比企尼の意向のもと、頼朝の身の回りの世話にあたっていたと考えられます。出自は三河国宝飯郡小野田荘(今の愛知県豊橋市賀茂町)を本拠とする小野田氏の庶流(分家)の可能性がありますが、諸説あり明らかで