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TEAM DIARY #2 角井拓哉 『今だからこそできること』

コロナ禍でチームの活動が制限されるなか、もがきながらも前へ進む選手たちがその想いをつづる新企画、TEAM DIARY BY KAMAKURA INTER。
第2回は 角井 拓哉 (かくい たくや)選手です。

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自己紹介

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photo by: Kazuki Okamoto


こんにちは。

今年から鎌倉インターナショナルFCに加入しました、角井拓哉です。

ドイツで1年半ほどプレーをしていたのですが、新型コロナウイルスの影響で帰国することになり、今に至ります。

普段はアルバイトをしており、夜の練習のときは東京から電車で1時間かけて通い、帰りは終電で帰るような日々を送っています。

6歳からサッカーを始め、今年で17年目になりますが、年々サッカーの楽しさが増していて、まだまだ続けていきたいなと思っています。

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コロナ禍の活動について

コロナウイルスはいつも私にとても良い機会を与えてくれます。

2020年の3月、私はドイツでプレーをしていたのですが、中国で確認されたコロナウイルスがドイツにもやってきて、物凄い勢いでドイツ全土に広まり、ブンデスリーガも含めドイツでは全てのサッカー活動が停止しました。

ドイツの対応は日本よりもかなり厳しく、お店は閉まり、散歩や買い物以外は外出が禁止され、マスクの着用も義務になり、ルールを破ると罰金も発生します。もちろんサッカーもできず、家の中でも住人との接触を避けるように呼びかけられていました。

24時間ひたすら部屋に籠もる生活が強制的にもたらされることとなりました。結果的にそんな生活が4ヶ月くらい続きます。

そんな中で生活をしていると、嫌でも自分と向き合うことになります。逃げることはできません。

「これからどう生きていくのか、どうなりたいのか?」
「なぜドイツでサッカーをやっているのか?」
「今、何をする必要があるのか?」

あらゆる角度から、自分に対して自問自答が始まります。

もちろんそんなにすぐに答えが出るものでもないので、次の日もその次の日も考え続け、気づいたら1ヶ月、2ヶ月経っています。答えが見つかったと思ったら、「本当にそうなの?」と問いかけが始まり、また深く深く考え続ける。そしてまたきっと1年後も同じような問いかけを自分にしています。自問自答に終わりはありません。気が狂います。笑

日本で私がこれまで生きてくる中で、このように自分自身にこれだけ深く自問自答したことはありませんでした。「近いから」という理由で小学校に通い、中学校に通い、なんとなく親に怒られなさそうな公立高校に通い、気づいたらなんとなく大学生になっていました。

そんな何も知らない私に、強制的に自問自答する機会を与えてくれたコロナウイルスに対して、とても感謝しています。

ドイツでサッカーができなくなった4ヶ月は、ひたすら自己投資の時間をとることができました。自問自答するにも知識が必要なので、毎日朝早く起きてお昼まで勉強をし、午後はzoomを通していろんな大人の人の話を聞き、その後にトレーニングをし、本を読み、たくさん寝ました。

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このような状況にならなければ、こんなに濃くて有意義な時間を過ごすことはできなかったし、今の自分もありません。まだまだこれからも自分と向き合い、自分なりの答えを見つけていきます。


今、私たちの活動は制限され、思うようにチームとして動けなくなってしまいました。

でも、「チームで練習ができない」ということは、その分練習があるときには取り組めないようなことに取り組めるということです。

私はこれを機に、またサッカーと自分と人生と向き合います。

サッカーの部分でいうと今は、「走り」というものに特化して向き合っています。動画や本で学んで、1人のトレーニングで実践して、試行錯誤してを繰り返しています。「走り」は私が昔からコンプレックスを抱えていた部分で、武器にはできなくても、ある程度の水準までは達したいという思いから改めて取り組むことにしました。やってみるとなかなか奥が深く、楽しいです。

いつか思う存分サッカーができるようになったときに、思いっきり走れるように準備します!

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今後に向けて

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photo by: Kazuki Okamoto


コロナウイルスの影響で思うようにいかないことばかりですが、「今だからこそできること」を見つけ、またいつかこの時期に感謝できるように行動していきます。

時にはサボったり、不満を言っても構わないと思います。コロナウイルスとはこれからもまだまだ共存していかないといけません。自分と上手に付き合っていく方法を身につけられる時期と捉えられれば、人生という長い軸で見た時にとても貴重な機会になります。

私はまたドイツにサッカーをしにいきたいし、いろんな国に行って世界を見て回りたいし、まだまだやりたいことがたくさんあります。サッカーのことだけでなく、いろんな自分のビジョンを見据えて、これからも行動していきます。

みんなの鳩サブレースタジアムが完成して、最高のピッチでサッカーできるようになることを一つのモチベーションに、この時期を乗り越えていきます。

まずは今シーズンの残り、もっともっと成長して、鎌倉インターナショナルFCに貢献できる選手になっていきます。

これからも長い時間軸でチームの成長を見守り、応援していただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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photo by: Kazuki Okamoto


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