温泉の話5

・地上に出た温泉がお風呂にでてくるまで 

 温泉タンクに貯められた温泉が、浴槽へ来るまではどうでしょうか。

温度のちょうどよい温泉でしたらそのまま浴槽へ入れてしまってもいいでしょう。
しかし、温度の高い温泉でしたら泉温を下げなければ入れません。
有名な方法としては、草津温泉の「湯揉み」などがあります。
また、水を入れて泉温を下げているところもあります。
では、泉温の低いところはどうでしょうか。
当たり前のことですが、泉温を上げなくてはなりません。
また、温泉の汲み上げ量の少ない温泉は浴槽のお湯を循環させなくてはなりません。

このように、地上に出てきた温泉をお風呂で気持ちよく入るためにはいろいろな設備が必要となります。
最近の温泉では、温泉資源の有効利用という見地から、温泉循環装置を利用している施設が増えています。

この循環装置はどのような仕組みなのでしょうか。
まず浴槽から温泉を引き込み、除塵器(ヘアーキャッチャー)を通して濾過器で不純物を取り除いて、熱交換機により昇温した温泉を浴槽へ戻すという方法です。
そして、人が入って溢れてしまったりして不足した温泉は、温泉タンクより補給します。

 日本人が一般的に好む温度は42℃といわれていますが、この温度を保つことは大変なことなのです。











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