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必ずしも抽象が良いわけではない

こんにちは。
今日もいらしてくださりありがとうございます。

今日は必ずしも 抽象化がいいわけではないという話をしたいと思います。

物事の理解のためには、具体的な事象を抽象化していくことが重要だ。
という話は何度かしましたが、これは 抽象的な話を具体化することも当然 重要なことになります。

私はどちらかというと具体化していくことが苦手です。
理論を理論として知ることで満足し、それを 具体的な行動へと落とし込むのが苦手なのです。

養老孟司さんの「バカの壁」の冒頭にある薬学部の生徒の話が載っています。

出産にまつわる VTR を見た男子生徒と女子生徒の反応が きっぱりと分かれていたという話です。

女子生徒は「勉強になりました」といい 男子生徒は「教科書通りですでに知ってることだ」とゆう 回答 だったそうです。

著者はこのことに学ぶことに対して壁を作っている、学びたいことしか 学んでいないと述べていますが、本当にその通りだと思います。

しかし男性は出産することができないので、具体的な実感を持って出産について学ぶことは非常に難しいと思います。

これが知るということ と理解するということも大きな違いになっていると思います。

ただ人は学ぶ姿勢があればどこからでも学べます。

良い題材 ばかりであればいいのですが、そうではなく 反面教師 ということもありますし、今回のように出産のドキュメンタリーの VTR のようなものであれば、出産する側ではなく 立ち会う側の姿勢なども学べると思います。

知識や構造などという 抽象的な理解 だけでは 本当の理解にはなりません。

物事を深く理解するためにはやはり、具体と抽象の往復が必ず必要になってくるということがよく分かりますね。

本日もお付き合いいただきありがとうございました。

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