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マリフォーって何だ!?その2 世界観編

どもども!沖縄のかまじです!

さてさて、前回からマリフォーというミニチュアゲームの紹介記事を書いてます。

前回はマリフォーの基本情報を紹介しました↓

そして、今回は第二弾!
早速いってみましょうか!

2.マリフォーのここが魅力的だよ、世界観編

前回も少し書きましたが、マリフォーの大きな魅力のひとつに唯一無二な世界観があります。
今回はそこら辺を詳しく語っていきたいと思います。
※私なりの超意訳というかだいぶ端折りますので、原文と違うところもママありますがご容赦くださいませ…

参考文献はThrough the Breach Core Rule BookおよびMalifaux 3e Core Rule Bookです。

これらと、かミラジというミニチュアゲームラジオでマリフォー物語の話を紹介してまして、その放送内容もかなーり参考にさせていただいてます(というか今回はラジオの内容をほぼ転載してます)。


マリフォーの世界

マリフォーは我々が暮らしている地球とよく似たジ・アースと呼ばれるところが舞台です。
よく似たと書いてますが、ほとんどは地球と同じです。
ただし、我々の地球とはひとつだけ違うことがあります。それは魔法が存在しており、この世界の人々は魔術と科学を駆使して独自の進化の歴史を遂げていきました。

ゲームでは18世紀〜20世紀初頭までのストーリーが詳細に語られていますが、そうした近代になってから段々と人々から魔法が失われていきました。



ザ・カウンシル

いわゆる魔法使いと呼ばれる人でもその力が使えなくなる人が出てきたほどです。

そこに危機感を覚えた魔法使い達は、派閥を超えて結集してザ・カウンシルという組織を作り(後のギルドの結成に深く関わる集団)、なんとか魔法の力を取り戻そうと画策します。

ザ・グレート・ブリーチ〈偉大なる裂け目〉(1787AD)

そして時は1787年。

彼らはアメリカのサンタフェという町に集まります。

そこには強い魔法が存在する世界があると言われていて、そこと繋がるために数多くの魔法使いが集まりました。
彼らは持てる力を振り絞って結界を切り裂く大儀式を行い、成功しました。
多大な犠牲を払いながらも、残党たちはそうして開いた裂け目(グレートブリーチ)の中に突入していきます。

するとそこはジ・アースとはよく似ていながらもどこか違う世界が広がっており、そうして辿り着いた街が今回のゲームの舞台であるマリフォーなのでした。


マリフォーシティ

その街はジ・アースに存在するあらゆる建築様式の建物が集まったような不思議な街で、魔法の力が満ち溢れていました。
マジックアイテムなんかがゴロゴロ転がっている状態で、カウンシルの生き残りは狂喜乱舞しながらそれらをかき集めました。

しかしながら、彼らの間で醜い取り合いが発生し、それはそのうち殺し合いまで発展するのでした。

殺し合いの結果、生き残った者たちはマリフォー市とジ・アースと繋がってるサンタフェの町を合わせて支配しました。
そして彼らは世界中の政府機関に掛け合って、自分達への投資を募ったのでした。

マリフォーの世界にはジ・アース側の人たちが渇望するマジックアイテムであるソウルストーン(SS)が豊富に存在していました。
それはありとあらゆる力の源であり、燃料である万能の宝石でした。

ジ・アースにはもうほとんど枯渇状態だったので、世界各国が喉から手がでるほど欲しがっている資源だったのです(アフリカのアビシニアという地域では唯一採掘されていましたが)。

そうして、ザ・カウンシルは大量のソウルストーンを世界中に輸出して莫大な財産と強大な権力を手に入れます。

こうして、マリフォーシティにはジ・アースから大量の人々が押し寄せまるでゴールドラッシュのような発展を見せます。その栄華は1797年までの10年ほど続きます。

一方で、殺し合いに負けた生き残りの魔法使いはマリフォーシティから散り散りに逃げ出しました。


その後、マリフォーシティに満ち溢れた死の力が蠢き、リザレクショニスト(ゾンビやそれを使役する者)が大量に立ち上がり街を襲う事件が起こります。それらを撃退するために、マリフォーシティにヒーローと呼びれる存在が現れて街を守ります。
危険ながらも魔法に満ち溢れたマリフォーシティは活気に満ち溢れていました。


パラダイスロスト(1797AD)

しかしながら、ジ・アースの人たちによるマリフォーという街の繁栄は突如として一旦の終焉を迎えます。

時は1797年。

マリフォーがある世界にはネバーボーンと呼ばれる先住人が存在していました。彼らはジ・アースから来た人々をこれまではじっと観察してましたが、ついに動きます。

裂け目を封鎖しにかかるのです。

ある嵐の晩、マリフォーシティにネバーボーンが襲い掛かりその街に住むあらゆる人たちを虐殺します。
怒号!絶叫!悲鳴!
裂け目からジ・アース側に逃げ出した人々や元々そちらにいた人々は恐怖のあまり、マリフォー側の地獄絵図を震えて眺めることしかできませんでした。
そのうち裂け目を形作っていた空間が鳴動しながら徐々に狭まり、ついにはなくなってしまいます。

その直前、マリフォー側からポイっと死体がひとつ投げ込まれます。

それを見ると、上着は剥がされて、鋭利な物で胸を削りとった血文字が書かれていました。

「OURS(われわれの土地だ)」と。


こうして、マリフォーとジ・アースは一旦断絶されることとなりました。

裂け目は閉じたのです!


恐怖と混乱

こうして、マリフォー側の人たちは全滅しカウンシルは崩壊します。
この10年間続いてきたソウルストーンの安定供給が突如として途絶えたので、人々は恐怖と混乱の渦に巻き込まれます。

ジ・アース側の国々は民間人が持っていたソウルストーンを摘発したりして慌てて貴重な資源の確保に努めますがそれでも足りません。

それぞれの国家間でのソウルストーン保有量の格差も出てきました。

ブラックパウダーウォー(1803-1814AD)

そして1803年。

東ヨーロッパのブルガリアが僅かなソウルストーンの配分を巡って、隣国であり支配国であったオスマントルコに狼煙をあげます。
それは、ヨーロッパ全土を中心に世界中を戦争に引き込みました。
これを黒色火薬戦争(ブラックパウダーウォー)と呼び、ソウルストーンを奪い合う醜い戦いが世界各地で行われることになったのです。


ギルドの隆盛(1815-1896)

こうした混乱に乗じてカウンシルの生き残り(マリフォーシティからサンタフェへつまみ出されたはぐれもの)が世界各国に暗躍します。
彼らはどの国にもいなくなった(大半は裂け目が閉じた時にマリフォーシティで亡くなりました)貴重な魔法使いですので、それを駆使して世界中のソウルストーンを盗み魔法の力を蓄えていきました。

そんな彼らが立ち上げたのが、ギルドと呼ばれる組織なのです。

世界の国々はソウルストーンの力を最大限に発揮でき、供給もできるギルドに頼らざるを得なくなりました。
それはギルドが実質的に世界を支配することとなったのです。

戦争は突如として終わり、ギルドは中央本部としてイギリスを選び、地球上のすべての主要国の裁判所にその要人を送り込みました。
世界が再建し始めると、ギルドの許可なしにソウルストーンを所有することを禁止する法律が可決されました。 この禁止に違反した者は誰でも処刑されました。

こうしたギルドの支配は19世紀の大半を占めるほどの長きに渡りました。


ブリーチリオープン〈裂け目の再開〉(1897AD)

戦争中も終戦後もずっとジ・アースに残されたソウルストーンは基本的には不足していました。ギルドはそれらをうまく再利用したり、僅かながらも(とてもおぞましいやり方で)精製したりしてなんとかやりくりしながら運用してました。

彼らはその後数十年にわたって、元の儀式を繰り返したり、新しい儀式を考案したりして、裂け目を強制的に開かせようと何度も試みました。 しかし、彼らのすべての力と持てる限りのソウルストーンの力をもってしても、マリフォーシティはしっかりと楔で閉ざされたドアのように、閉ざされたままでした。

壊滅的な閉鎖から1世紀後、ギルドがその努力を完全に放棄しようとした時でした。

1897年のある日。
ブリーチは突然、不可解にも再び開きました。

世界中に配備されていた軍隊は、ブリーチを守るためにすぐに呼び戻され、高官は秘密裏に会合を開き、ブリーチの再開の意味について議論しました。

ギルドはおおいにパニックに陥りましたが、とりあえずサンタフェの町を封鎖し、ネバーボーンが待ち構えているかもしれない裂け目の中へと精鋭の傭兵部隊を送り込みます。

そうして恐る恐る侵入しなんとか街にたどり着いた部隊が見たのは、伝聞として伝わっていた100年前のマリフォーシティの当時のままの姿でした。


マリフォーシティへの再定住

街は空っぽでネバーボーンの痕跡が見られないため、ギルドは再定住部隊を送ることを決めました。

何度も偵察を繰り返し安全を確認した後、ギルドは技術者と労働者をブリーチに送り込み、マリフォーシティに中央要塞の建設を開始しました。 ギルドエンクレーブと名付けられた城塞は、総督ハーバート・キッチナーによって統治されることになりました。

一方、今回ジ・アースから入植してくる人たちは100年前の虐殺があったため、犯罪者や借金を抱えた者などのワケありな者たちしかマリフォーシティに集らなくなりました。
こうした曲者たちや怪物たちを相手にするために、ギルドは強力な警察機関や傭兵を街に召集するようになりました。ギルドガードと呼ばれる者やオルテガファミリーもその一員です。

また、マリフォーシティより外の危険な地域を開拓するための傭兵部隊もマリフォー列車に乗ってブリーチを渡り、送り出されました。その部隊長は後にギルドに敵対するアウトキャストと呼ばれるファクションの首領となる、フォン・シルでした。

こうして、マリフォーシティに今度はギルドという勢力が中心となって発展していきます。
それと同時に、それをよく思わない者やギルドに恨みがある者、さらにはソウルストーンを掠め取ろうとする者などの勢力が次々と現れます。
そして常に、レザニクショニストやネバーボーンは虎視眈々とマリフォーシティの住人の隙を狙っています。

例えば、マリフォーの北方の鉱山を採掘する鉱夫たちが中心となって結成された組合であるM&SU(Miners and Steamfitters Union)があります。彼らはギルドとしては最初は取るに足らない労働者の一団だったのですが、いつの間にか力をつけ強大な勢力となります。
ドクターラモスという鉱夫の健康管理を行なっている医師は、天才的なエンジニアでもあり彼が作り出したマシンは鉱山のソウルストーン算出量を大幅に上げます。
実は彼はソウルストーンを使って、あらゆる機械に生命を吹き込める魔術師だったのです。
彼は秘密裏にギルドの転覆を狙う、アルカニストという敵対組織を発足し鉱夫や囚人を最初のメンバーに引き込みました。

そして、この世界をさらなる混乱に陥る事象が次々起こることになります。





…はい、いかがでしたでしょうか。

物語はさらに続きまして、この後タイラントと呼ばれる超強大な存在が目覚めてしまってまあ大変!なことになるんですがこれを語るとなると、古代マリフォーの話に遡らないといけないのでまたどこかでお話しすることにしましょう。

マリフォーというゲームの舞台は、魔法の力に溢れた世界で様々な勢力が暗躍し覇権を争う構図となっております。

次回以降で各ファクションの説明もしますが、こうした膨大かつ独創的な物語世界を少しでも知った上でミニチュアを選び、遊んでいただくことでより豊かなゲーム体験ができますことを願っております。

長文になりましたが、ここまでお付き合いくださってありがとうございました。


それではまた次の「マリフォーって何だ!?」回でお会いしましょう。

ではまた!

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