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アーカイブ期間中はイベントレポしない方がいいのか(2月15日)

みくのしんのブロス記事が公開されました。相変わらず自由でいいな。

みくのしんの料理記事は自炊してるときの雑多な思考とか苛立ちとかをそのまま書き起こしてるから読んでて楽しい(その読み味に価値があるかは別問題だけど)。

あと、野菜を調理するときも「どうせ萎むからキャベツはざく切りでいい」「皮なんて剥かなくていい」「手際とか気にしなくていい」とか、頼もしいこと言ってくれるのも嬉しいね。

公開直後、副社長に「こんなの公開して大丈夫?」「読んでも読んでも終わらないんだけど」と言われた。うるせえ。終わるまで読め。


芸人のニューヨークさんとカナメストーンさんのツーマンライブを鑑賞した。もう公演は終わってるけどオンラインだとまだ観れる。便利でいいですね。

ライブの内容は大まかに漫才&フリートーク&映像企画の3本軸で分かりやすく楽しかった。特にラスト30分が最高で、画面越しではあるけどいいライブ観たな〜という満足感があった。もし劇場で観ていたら帰りに安居酒屋に立ち寄って気持ちよく酔っ払いたくなってただろうな。

今までだったらイベントレポの一つでも書けただろうけど、なまじ鑑賞する機会が残っているので真っ向からのネタバレになってしまう。アーカイブ期間は今週金曜までらしいので、気になる人がいたら買ってみてはどうでしょうか。


以前もカナメストーンさんについてのnote書いたけど、あれからポッドキャストのラジオも全部聞いたし、相変わらずYouTubeチャンネルも楽しみにしてるし、今でもだいぶ熱を上げて追っかけている。

僕だけではなく、各所で「今年のM-1はカナメストーンが来るんじゃないか?」とささやかれているらしく(予想レース始めるの早すぎない?)、ブレイクの予兆は世間でも感じられているみたいだ。

余談だけど、僕が放送作家をやっていた頃、ブレイクする前のティモンディさんや宮下草薙さんと仕事でご一緒する機会があった。「今後話題になりそうな人を先取りして紹介する」みたいな小さなネット番組なので、番組名を言っても誰も知らないだろう。ティモンディさんについてはYouTubeで豪速球を放る動画が上がっていたので、面白そうだと思い僕がキャスティング資料に載せて提出した。

いろんなタレントや芸人さんを招いて番組を作っていたが、この2組に関しては収録後スタッフみんなで「あの人たちは売れるだろうね」と話し合うくらい印象的だった。そして、案の定ほどなくして猛スピードで売れていった。

これは何も僕らの審美眼がすごかったとかそういうことじゃなくて、その当時彼らと一緒に仕事をした人ならみんなが同じように感じたと思う。ブレイク前夜の追い風は、こんなに肌で感じることができるくらい明確なものなんだなと感銘を受けたのを覚えている。

個人的に、カナメストーンさんを見ているとこの時と同じような感覚を抱く。実際にお会いしたことがないし、もうお仕事でご一緒する機会もないので無責任な一ファンの妄言にすぎないんだけど、それでもついつい熱っぽい視線を送ってしまう。


ツッコミの東峰零士さんは、見ればたちまち元気になるようなネアカな方で、人懐っこくひと目見て「クラスの人気者」オーラが感じられる。イジられたりしたときの反応も可愛らしくて、多分見たらほとんどの人が好きになると思う。

漢気があって情に熱い人でもあるらしく、常にエゴサしてカナメストーンに言及したツイート全てに(まじで全てに)いいねを押下してたりする。これは漢気を示すエピソードではないか。でも、こんなのやられたらみんな好きになっちゃうよね。

ボケの山口誠さんは何をしでかすか分からない雰囲気で、天才と危険人物のちょうど中間に位置するような色気がある。漫才中も「この人、次何をやるんだ?」と一挙手一投足を期待感を持って見てしまう。

電気を一切使わずに真っ暗な部屋で生活していたり、頑なに他人に礼をしなかったりと、知れば知るほどヤベー人だなと思う。偏見だけど、絵の才能とかすごいんじゃないだろうか。

零士さん山口さんともにサッカーがお上手だそうで、山口さんに関してはプロサッカー選手の息子で、サッカーの大会で日本2位になったこともあるらしい。零士さんも零士さんで、高校(だっけな?)ではボクシングをやってて千葉県で優勝してたりする。すごい人たちだな。

スポーツ面で確かな引き出しがあるのも、なんか売れそうな気配を感じる一因かも知れない。それこそティモンディさんはアメトーークの「スポーツ推薦芸人」回に出演したことがブレイクのきっかけになったように記憶している。

またお二人とも狩野英孝さんの愛弟子なので売れっ子芸人のエピソードトークもできるだろうし、二人で10年以上同じ家に住んでいるので家ロケなんかも強そうだ。水曜日のダウンタウンで「ルームシェアしてる若手芸人」を使った企画とかあったらハネそうな気がするね。

若手芸人界でも一目置かれるらしいので、どのみち今年のゴッドタンの「この若手知ってんのか!?」で紹介されるだろう。2021年はカナメストーンさんのサクセスストーリーの序章になりうる年だと思う。


noteも面白いな。他の芸人さんで例えるのも失礼だけど、アンタッチャブル柴田さんのような底抜けに明るい文章だ。


カナメストーンさんを形作る要素の中で、僕が特に好きなのが二人とも中学時代からの幼馴染であるという点だ。

漫才だけでなく、ラジオやYouTubeを見ていると幼馴染らしい仲良し男子の雰囲気があってそれだけで微笑ましく思う。彼らの会話を聞いていると、ずーっと部室の中にいるみたいで心地よい。

30を超えた中年男性が10年以上同じ家に住み続けているというのは、人によっては仲良しを通り越して気味が悪いと思われるかもしれないけど、僕はそれも羨ましくてたまらない。いつまでも仲良しの二人でいてほしい。

これは私見にすぎないが、僕の中で「エンタメとは観客の代わりに舞台で大便をすることだ」という持論がある。僕らが実生活で我慢していることや、自分たちにはできっこないことを代わりに消化してくれるのがエンターテイナーなんだという感覚がある。

少なくとも僕は、自分の欲求の代理出産を求めて娯楽を漁っている訳だけど、とりわけ「幼馴染と今でも仲良く過ごしていること」に至上の価値を感じている。単なる好みに過ぎないんだけど、「学生の頃と同じ関係性を大人になっても続けている」という一事をエンターテインメントとして受け取っている。

進学・就職・結婚を経て、周りの人間模様が変わっていくことが当たり前な世の中で、幼馴染という存在がノスタルジーの中ではなく今も隣にいてくれて、学生の頃と同じような時間を過ごせるというのは、どんな才能や賞状よりも得難い宝物だと思う。それはかつて誰もが持っていて、そして失っていった宝物だ。

僕は、カナメストーンさんに自分が失った時間を代わりに過ごしてもらっているんだと思う。そして、彼らを見ていると、その時間に自分も混ぜてもらっているような感覚を覚える。単純に面白い二人だから、というのももちろんあるんだけど、カナメストーンから目が離せないでいる1番の要因はこれなんだろうな。


なんか、そんなことを語っちゃうくらいいいライブでした。多分これを見てたら「売れる前から知ってたんだぜ」と自慢できるちょうどいいライブだと思うので、気になったら見てちょ!

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