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2で消毒(3月15日)

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近所のスーパーのサッカー台にアルコールが置いてあった。


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「2で消毒」

何が? と思った。何の2だ。

2秒で消毒できるということだろうか。そんな大言壮語を吐いていては流石にお上からお叱りを受けるので、明言を避けるために"秒"を割愛しているのかな。

薬機法の追求をかわすためのアクロバットな婉曲表現を見かけることがある。「肩こり・腰痛に効く!」と言い切ってしまうとアウト(そんな効果があると言ってはいけない)なので、「現代人の悩み 肩こり! 腰痛!」と羅列するのみにとどめるのだ。

効用を謳っていないのでガイドラインに抵触しないし、その上で暗に「それらに効果あるよ〜」と消費者に仄めかすことができる。パチンコ店の高設定を伝える暗号みたい。

今は「こういうズルい手法あるよね〜」と鼻つまみ者扱いされるにとどまっているけど、誤認したままの消費者もかなりいるはずだ。WELQ問題のように、いずれはこういった表現も駆逐されるのかもしれない。


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商品をバッグに詰めながら妻が「これは何の2だろうね?」と聞いてきた時、僕は得意げに上記のようなうんちくを垂れた。「コロナ禍、かつアルコールボトルにおいて、この表記をはちょっとよろしくないね」なんて持論を披露したりもした。僕は妻に賢いやつだと思われたいのだ。


後でこの2の謎について調べたところ、薬機法だの婉曲表現だのは全くの見当違いであることがわかった。


どうやら1もいるらしい。

嘘だろ。俺、鼻たかだかに講釈たれた後なんだけど? なんならこのアルコールボトルを作ってるメーカーのことを、薬機法の抜け穴をつく「卑怯な企業」呼ばわりまでしちゃったよ。ごめんねサラヤ(←そういう会社らしい)。

ちなみに、「1」ボトルには石鹸液が入っておりラベルには「1で洗って」と書いてある。その後に「2で消毒」ということらしい。要するに1と2をセットで使うものだったのだ。割愛されていた単位は"秒"ではなく"番目"だった。
サッカー台には「2」のボトルしかなかったので、まさか先代がいるとは思いもよらなかった。一瞬、「セットで使ってないスーパーも悪いだろ!」と責任転換のチャンスを見出したが、洗面所でもないところに「1」の石鹸液を置くわけないよな。

ドヤ顔で荒い知識を披露していた自分が恥ずかしい。幸い妻にはまだバレていないが、このままでは妻はスーパーでこの「2」のボトルを見かけるたびに「姑息な企業め。薄汚えやり方しやがって」と思い続けてしまうかもしれない。


オモコロ以外の好きなweb記事をいくつか教えてください!

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あれ? 6つじゃん。

あと、web記事と呼ぶのかはわかんないけど、これも好きなやつです。

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