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行ってらっしゃいIMAX(3月14日)

ホワイトデーのお返しに妻に花を贈ろうと思った。今まで花なんか贈ったことないけど、植物が好きになった影響でこういう粋な発想が出るようになった。大人だね。

ただ、花を贈ろうにも、どんなものを選べばいいのか分からない。品種とか色とかを考え始めるとキリがないし、病人に鉢植えを贈ってはいけないように何か知らんマナーがあったりするかもしれない。キレイな花を選んだつもりでも、花言葉が「おちんぽ大海賊」とかだったらどうする? ホワイトデーが真っ赤に染まることになるよね。

そもそも妻は花を贈られて喜んでくれるだろうか。そんなことを考えながらネットをうろついていると、ちょうど良いものを見つけた。


レゴブロックでできた花束だ。

妻はレゴが好きだ。好きな海外ドラマをテーマにしたレゴを仕事の合間にちまちま組み立てているし、昨年も在宅中の暇つぶしとして、数万円する精密機械の福袋みたいなセットを買っていた。

ちょうどいい。レゴの花なら妻も好きになってくれるだろうし、枯れることがないのでずっと楽しめる。うちのリビングにはレゴを飾る棚があるので置く場所にも困らない。数週間前にこれを見つけてさっそく注文した。

うまいこと妻にバレないように受け取ることができたので、その後はベッドの下に隠して妻の目に触れないようにする。人生ゲームみたいなサイズの箱だけど、なんとか隠し通すことができた。

当日まで数週間の猶予があったので、念の為箱の中を改めてパーツの不足がないかを確認したりもした。何も検品することはないんだけど、当日まで暇だったのでつい、ね。妻も作ってる途中で足りないパーツがあったりしたら嫌だろうし。

レゴ花は全部で756ピースでできているらしい。妻は何千ピースの作品を作ったこともあるのでそれに比べたら軽いものだろう。しかし、僕にとってはめまいのする量だ。

検品を始めた時は後悔したが、パーツを見ていくとパーツの一つ一つが精巧にできていることに気付きテンションが上がり始めた。「はぁ〜。これとこれを組み合わせて花びらに見立てるのか〜」と感心したりもした。きっと妻もこんな瞬間が楽しくてレゴを買っているのだろう。

数週間かけて検品した結果、案の定というべきかパーツの欠損などは確認されなかった。紛失しそうなパーツは予備の分が入っているので、そもそも検品する必要もない。最初からレゴを信じていればこんな無駄な時間を過ごさずにすんだのに。

全てのピースが揃っているので、妻への贈り物として問題ないことはわかった。ただ、ここにきて別の問題が発生してしまった。



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組み立てちゃった。

パーツ見てたら楽しくなって渡す前に作り上げちゃった。テンション上がって花瓶に芳香剤まで詰めちまったよ。まいったね。せっかくの贈り物なのに「レゴを作る楽しみ」を奪ってしまった。

妻は今4000ピースを超える大作を手がけている途中なので、追加作業が発生するのもよくないし出来上がりを渡した方がいいよな、と自分に言い訳していたが、案の定これを渡した時、妻は「作っちゃったんだ」と笑っていた。そりゃそうだ。

さらに、僕が想定していた以上にこの花束は背が高く、リビングのレゴ棚にも収納できないことが判明した。もっとちっちゃいやつを買えばよかった。

花瓶を片手に家中をうろつき置ける場所を探したが、結局僕の部屋の棚がちょうど良いという結論になった。妻への贈り物を自分の部屋に飾るのもおかしな話だけど、置く場所がないからしょうがない。


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邪魔だ。

僕の観葉植物ハーレムを計画していた棚にゴリゴリの造花が並んでいる。なんだお前。どっかいけよ。そんなとこに陣取ってたらソテツがのびのびできねえだろ。



今日は「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を観た。楽しみにしている未見の人もいるだろうから内容についてはここでは言及しないけど、一個だけネタバレをすると、エンドロールの最後「総監督 庵野秀明」の名前は中央でピタッと止まった。庵野監督ならスーッと流しそうだと予想していたが、見事に裏切られた。天晴れ。

ちなみに、本作はIMAXで鑑賞した。僕は機会があればなるべくIMAXで観るようにしている。せっかく映画館に来たらでっけースクリーンとでっけー音を楽しみたい。

毎回思うけど、IMAXって始まる時のイントロでめちゃくちゃテンション上がらない? あれだけで差額分の価値を感じるんだよな。


これこれ! 翻訳ver.ないのかな。

音響設備を紹介するとき「ここから! ほらここから!」と言ってくるのなんか最高だ。製作者がはしゃいでるみたいでかわいい。最後にジェット機が向かってくる時、「わあ〜バカになっちゃう〜!」ってなるよね。あと、針が落ちる音そこそこデカくね? と思う。

1分ほどの短い映像だけど、これから始まる映画への期待感と没入感が跳ね上がる。この映像を経て鑑賞することで映画がより楽しくなっている気がする。

日常生活でも手軽にこの部分だけの映像を楽しめるようになってほしい。なんなら目覚まし代わりにこれを流したい。うとうととまどろんでいるところに「これより、最新テクノロジーを駆使した世界最高の映像体験をお届けします」とか流れ始めたら、その日一日がIMAXクオリティに感じるのではないだろうか。


カウントダウンの映像もいいよね。ドゥーーーーン(プィーーン⤴︎)のところとか否応なくテンションがあがる。ご家庭でも楽しめるようにならないかな。玄関を出る前にこれを観たら、外の世界が最高品質に見えてくるかもしれない。毎日が映画体験だ。

ホームシアターなんて露ほども興味なかったけど、ホームIMAXなら俄然ほしい。億万長者になったらそれが可能だろうか。


わっ。スパイダーマン仕様のやつとかあるんだ。そういえば海外版のゴジラも専用のカウントダウン映像あった気がする。いいな〜。特別仕様のIMAXカウントダウン。自分だけのこのトレーラーほしいな。


スーサイドスクワッドver.もある。ユニバーサルスタジオのジェットコースターみたいでYoutubeサイズでもワクワクするね。


ミッションインポッシブルver.もあった。最後は爆発してる。最高すぎ。

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