コナン・エロ本隠し・ゼログラビティ
色々書きたい話が溜まってたけど、小忙しくて手付かずでした。今日は休みで時間があったので、今のうちに全てを書きます。
【日記】
・コナンエアプ民が劇場版を見た
・オモコロチャンネルに出た
・オモコロ特集が出た
コナンエアプ民が劇場版を見た
先日、友人が「今年のコナン映画がめちゃくちゃ面白かった!」と言ってきた。
鼻息荒く「かまども絶対見たほうがいい!」と勧められたが、正直僕は最近のコナン事情をあまり知らない。アニメでコナンを見ていたのも今から20年近く前のことだし、最後にコナン映画を見たのは2005年の作品だ。
黒づくめの組織が云々とか、物語の大筋はもちろん知ってはいるが、あれからストーリーもずいぶん進んでいるだろう。数年前に「安室さん」というキャラが映画に登場して大盛り上がりしていたことは知っているが、そのキャラがどんな人なのかもよく分かっていない。
「俺、最近のコナンのことまったくわからないんだけど」と言ったが、その友人はそれでも全く構わないとのこと。本当か? と思ったが、やたらに熱っぽく勧めてくるのでどうにも気になってしまった。
コナン君とは随分ご無沙汰だけど、僕自身ミステリー作品は好きな方だ。また、アニメの劇場版って言うなれば「外伝」みたいなものだし、商業作品なのだから「一見さんお断り」みたいな極端な作りにもなっていないはずだ。
まあそこまで言うなら…と、実に16年ぶりにコナンの映画を見に行くことにした。
結果、めちゃくちゃ面白かった。面白すぎた。
コナンの映画っていつの間にあんなことになってたの? あんなんもうハリウッドじゃん。凄すぎて終盤とかもう笑っちゃった。面白すぎ。いい加減にしろバカ。
コナンの映画が公開されると、ツイッターで犯人のネタバレをして回る厄介者が出没すると聞いたことがある。「コナンの映画楽しみ〜!」と呟くと、犯人の名を記したアカウント名でいいねをつけてくるらしい。
なんて品のない輩か、と思っていたけど、今回の映画を見て考えを改めた。もう犯人とかどうでも良くないか? 見終わった後に冷静になって考えたけど、今回の映画って誰もトリック使ってないし推理もしてない気がする。
カーチェイス・爆発・格闘など、とにかく映画映えするアクションだらけで、まあ一応劇中で事件は起きるのだけどそんなことより「コナン君すげ〜」とか「ひゃ〜このキャラかっけ〜!」とか無邪気にキャッキャはしゃいでいた。
コンサートとかライブに近い鑑賞体験だったので、「犯人は一体誰だ!?」みたいなモチベーションは特になく、終盤で「ああそういえば、この事件犯人いるのか。で、お前なのね。へえ〜」程度だった。ネクストコナンズヒントなんてもう要らない。
最近のコナン事情を知らなくても十分に面白かったけど、じゃあストーリーが理解できたのかと言われると怪しい。シネマスケールのアクションシーンの連続で頭がバカになっていたせいもあるが、そもそも初めて見るキャラクターが多く、誰が誰だかさっぱり分からなかった。
僕は勝手に「名探偵コナン」という作品をドラえもんやクレヨンしんちゃんのような存在だと誤解していたようだ。
コナン君が事件に遭遇してそれを解決する…というパターンを繰り返す水戸黄門的お決まりストーリーがず〜っと展開しているのだろうと思っている節があった。
だからこそ16年ぶりに映画を観る気にもなったのだけど、よく考えてみればコナンはそういう類の作品ではない。しっかり16年分ストーリーが進行しているし、僕が知らないキャラクターたちも当たり前にレギュラー入りをしているのだ。
コナン映画には、オープニングで「俺は高校生探偵の工藤新一! 幼馴染の蘭と遊園地に行ったら子供にされちまった!」みたいに、物語の設定をおさらいするパートがある。
今回の映画でもそのパートが挿入されていて懐かしかったが、正直「コナンのストーリーなんて大体の人が知ってるんだからわざわざ説明しなくても…」と思ったりもしていた。
それこそ子どもの頃にコナン映画を見ていた際、何度も目にしたパートなのだから。
だって、大体こんな感じでしょ?
場合によっては関西弁の服部くんとか怪盗キッドの説明も入るだろうが、まあ最低限はこんなもんだろう。
劇中では、あのお決まりのBGMに乗せてカッコ良いオープニング演出でコナン君がいろいろ説明を始めている。
正直、最初は「これは子供を連れてきた大人のために一応の注釈を入れてる時間だよな」とたかを括っていた。
しかし、実際コナン君が説明したのは以下の通りである。
覚えきれんって。過半数が知らない人じゃないか。
これだけの情報量がものの数分で脳みそに叩き込まれる。休み明けの数学Bの授業かと思った。いつの間にこんなに進んでたの?
なんか初めて見る家族が登場するけど、全員苗字が違うし、お母さんが妹になってる。なんだこれは。
映画の中で、これが1番の難事件だった。今のコナンってこの規模の人物相関図が基礎教養になっているんですね。知らなかった。
劇中では各キャラクターにスポットライトが当たるため、見終わった後はなんとなく人物関係がわかるようにはなる。
あと、あんまり頭で考えなくても楽しめる映画だったので、別に把握しきれなくてもひとまずは大丈夫だった。
僕は「名探偵コナン」のことをいろいろ誤解していたのかもしれない。
てっきり「映画ならではのド派手なトリックが!」とか「コナン君の華麗な推理が!」みたいなものが見所だと思っていたが、そんなものよりもっとハートの根っこの部分で面白がる作品だったようだ。
ネタバレになって申し訳ないけど、一例を挙げると、今回の映画に登場する凄腕のスナイパー「赤井秀一」というキャラは……なんか、信じてもらえないかもしれないけど一応言うね。
この人、山梨にいる犯人を名古屋から狙撃したのよ。
そういうギャグとかトンデモ展開というわけじゃなく、ちゃんと理屈の通った映画らしいダイナミックなハッタリで、200km先のターゲットを撃ち抜いたの。
もう凄すぎて笑った。ジェットコースターに乗ってる時に込み上げる笑いと同じ種類の生理反応だったと思う。
こんなのもう頭で考える映画じゃない。蘭姉ちゃんも、時速1000kmで走るリニア新幹線の中のコナン君を見て「新一…!?」って言ってたし。蘭姉ちゃんは科学的に再現性のない動体視力を持っているらしい。
劇場版コナンはミステリーにありがちな理屈で楽しむ作品ではなく、理屈を超えたエネルギーで滑走するストーリーに身を委ねる作品なんだなと思った。
今にして思えば、子どもになって難事件を解決する舞台設定とかターボエンジン付きのスケボーとか、そもそもコナンって脳髄に直接おもしろをぶち込むような純度の高いエンタメ作品だったじゃないか。
結論、コナンエアプ民である僕でもコナン映画はめちゃくちゃ面白かった。初めましての赤井一家だったけど、あんなの見せられちゃあ、みんなかっこよくて好きになっちゃう。
ただ、やっぱり各キャラクターのルーツを知らないせいで味わい損ねたシーンもいっぱいあったと思う。
帰宅後、コナン好きの妻にこれまでのストーリーを教えてもらったのでなんとなく全容は掴めたし、今はFuluに物語に進展があったアニメ回だけをまとめたリストなどもあるらしいので、それも見てみようかと思っている。
コナンの基礎教養を身につけたら他の劇場版も見てみたい。園子姉ちゃんって今、彼氏がいるんだってね。それも知らないようじゃ、まだ当分先の話になるかもしれない。
◇
オモコロチャンネルに出た
オモコロチャンネルに出た。もう2週間前の話じゃないか。
HUNTER×HUNTER好きと公言していたおかげで声がかかった。やはり、こういうのはちゃんと表に言っておくもんだ。この収録後に熱が上がったので、また全巻を読み直した。やっぱりHUNTER×HUNTERは面白い。
以前もHUNTER×HUNTERの話をするだけの1時間のラジオを撮ったことがある。みんな好きだね。
クイズに答えられるのもそうだけど、これ問題を作る方が大変だと思う。恐山さんは最近までHUNTER×HUNTER未読だった気がするけど、どうやったんだろ。わざわざ読み込んだのかな。ありがたいね。
例えば、僕はクイズ「ONE PIECE」も最強なんだけど、もしやるとなったら恐山さんは99巻分を読み直すのだろうか。
違う! 奥歯の毒で自死したのはビンセントだ! 動画内でもちゃんと言ってるはずだぞ!
誰だったか忘れたけど、この日のカメラマンはHUNTER×HUNTERを読んだことがないと言っていた気がする。結局盛り上がって1時間近くしゃべっていたので、一番大変だったのはカメラマンかもしれない。
もっとみんなでHUNTER×HUNTERの話がしたいね。
あの、あれ。ヨークシン編で自分たちの呼び名を決めてた殺し屋たち可愛くない? とか言いたい。「シルバーにゼノ……ゼノ?」「ゼノって何色だ?」って言ってた奴ら。
あの時、手刀を見破る人もイキって単独行動を提案してたけど、今思うとお前も色決めときゃよかったんじゃないか? どうせインドアフィッシュでゲェーンされるんだから。
そういえばコレもあったな。こんな内輪ネタに1万いいねもつくなよ。
オモコロチャンネルで僕が永田智にやらされている寸劇をモンゴルナイフがパロってる様子です。要するにパワハラを茶化されてるってこと。
別にいいんだけど。僕も不本意でやらされてるチャンネルボーヤだから別にいいんだけどさ。
モンちゃんver.を見た読者から「本家を超えたな」「かまどと全然違う」「かまどのはキツいけどこれなら見れる」って言われてんの。何事だよ。この一連の流れに俺の主権が一切考慮されてないぞ。
挙げ句の果てに「かまどさんには申し訳ないですが、もうボーヤはやめてください」と直談判される始末。永田に言え。
たしかにこの日、朝からスコールのような大雨が降って、モンゴルナイフが見事にぐしょ濡れの状態で会社にやってきた。
服を乾かしている間、会社に置いてあるボーヤの衣装で凌いでいいかを聞かれたのでそれはもちろん快諾したんだけど、お昼時に「帽子も借りていいですか? いぃーひひ!」と半笑いでお願いされた時に気づくべきだったな。
…とか書いてたら、別の動画が公開されていた。
聞いた話ではこの動画がきっかけで「永田ママ」がトレンドワードに入ってたらしい。みんな、一体どうしちゃったんだ。生みの親でも育ての親でもないママをトレンドにのせるなよ。
うちの副社長が「ママ」と呼ばれてツイッタートレンドにのったという事実を、俺はどう受け止めればいい? もし転職することがあったら履歴書の賞罰の欄に書かないといけないだろうな。もちろん罰の方で。
この「エロ本隠し選手権」はオモコロ記事で過去に2回ほど執筆したことがあるが、動画になるのは今回が初めて。腹痛で病欠したARuFaさんのピンチヒッターとして急に呼ばれたが、「記事を書かずただ出演するだけ」というのがこんなに気楽だとは思わなかった。撮影も楽しかったな。
ARuFaさんは後日復活したのに、また性懲りもなく激辛鍋を食っていた。大丈夫なんですか? と聞いたら、「あっそうだった! やばい!」みたいな顔してた。もう知らんぞお前。今に腸が破れて唐辛子が吹きこぼれることになるからな。
我ながら無様な負けっぷりで気持ちがいい。記事上ではあまり映えないだろうと思っていた隠し方が成仏できてよかったな。
オモコロの企画はだいたいそうだけど、エロ本隠し選手権ももちろん毎回ガチでやっているので、挑戦者がエロ本をセッティングする間、永田ママは別室で待機するのがお決まりとなっている。
毎回、永田ママが荒らした部屋を元通りに片付ける時間が惨めでツマンナイんだけど、肝心の永田ママは別の部屋でスマホとかいじってるから不公平だよな。
ちなみに、今回の恐山さんはその待機システムを逆手に取り、わざとたっぷり時間をかけて永田ママにセッティング時間を誤認させる作戦を取っていた。(こんなに時間がかかるってことは、ずいぶん手間のかかる隠し方なんだな)と思わせたかったらしい。画面外で心理戦を繰り広げるなよ。
この時使われているエロ本の表紙は弊社デザイナーのガサキさんが描いたもの。細かいところを見ると面白いので是非チェックしてちょ!
◇
オモコロ特集が出た
オモコロ特集を書いた。
オモコロ編集部がまた「記事が足りない〜」とアラートを出しており、次のお仕事記事書きが始まるまでに数日暇そうなタイミングがあったのでなんとか形にした。ウケてよかった。
「せっかく書いた記事がめちゃくちゃにされて不憫だね」とDMをくれた人もいたが、元よりこうする為に書いた記事だし、なんなら自分でも気晴らしに荒らしているので要らぬ気遣いをさせてしまって申し訳ない。
ちょっと前に同僚のモンゴルナイフが記事書きに苦慮していた日があり、その時、作業のお供にzoomを繋いでいたヤスミノと僕が「共同編集で手伝うよ」という名目でイタズラしたことがあった。
その時は3人でゲラゲラ笑いながら記事を編集していて、その感触がめちゃくちゃ面白かったので、ヤスミノに「これをオモコロ特集でもやりたい」と提案し今回の記事に流用した形だ。なので、本当の被害者はモンゴルナイフだけ。モンちゃん、ごめんね。
オモコロの運営会社バーグハンバーグバーグでは、たまにスプレッドシートなどを社員一同で共同編集する場面がある。そして、毎回のように荒らされる。
以前もそんな日記を書いたな。
僕が入社したての2年前、まだ社内に馴染めてなくて緊張していた頃にも同様にスプレッドシートが荒らされる様を見た。
業務中のはずなのに、目の前のスプレッドシートにデイリーポータルZへ続くワームホールが生まれていたり、ケツだけ星人の群れが川を渡っていたりするのを見て「この会社は緊張する必要ねえな」と感じたのを覚えている。
「決して表には出せないオモコロ編集部の悪癖」だと思っていたが、この機会に皆さんに知らしめることができてよかった。
==以下、動画や記事についてkwsk==
・オモコロチャンネルで思い出した話
・エロ本隠し選手権についての裏の話
・ゼログラビティ選手権についての裏の話
・うんこ漏らした
ちょっと文章を書きすぎたからいつもより多めにお金を頂戴しております。ごめんね。その代わりいっぱい書くから許してよ。
結婚式の金を貯めなきゃいけないんだ。悪く思うな。
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