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ストレス・ノイズ・コスト(3月16日)

そういえば昨日みくのしんのオモコロブロス記事が出てたんだった。

昨日は仕事の関係で車を運転して荷物を搬送してたりしたが、この記事が公開されるや車内の同僚が「おっ。みくのしんの記事だ」と読み始め「みくのしんだなぁ」と笑っていた。具体的な感想は忘れたけど、段ボール箱を開けるシーンで顎のシワが凄いとか言ってた気がする。

文旦は好きでも嫌いでもないので特に感情は動かなかったけど、ムッキーちゃんの威力にはビビった。あんなのあるんだ。初めて知った。


そうなの!?

調べてもダイレクトな情報はヒットしないけど、「ひらめけ発明大将軍(発明将軍ダウンタウンの後継番組)で大賞を受賞した」みたいな文章が出てくるので多分本当なんだろうな。

ルーツがテレビ番組にあるのに、そのことが全く知られてないものってなんか好きだ。「さかなクンはTVチャンピオン出身」みたいなやつもいずれそうなっていくのだろうか。

テレビ東京「なんでも鑑定団」も、元々は上岡龍太郎さんと島田紳助さんがやっていた深夜番組がきっかけだ。「今から視聴率が取れる番組企画をプレゼンするから、面白いと思ったテレビ局は買いに来いや」と公開オークション形式で番組企画を売って、それを見たテレビ東京がマジで買い付けたことから始まっている。

この話好きなんだよな〜。元々の企画意図は「偽物の家宝を大事にしてるアホ金持ちに本当の鑑定額を見せてバカにする」だったらしいよ。


ご存知とは思いますが、松井優征先生の漫画講座がすごく面白かったので共有させて下さい。叶うのであれば、編集者兼ライターであるかまどさんがどのような感想を抱いたかが知りたいです。

めっちゃいいよね〜!!!

多分、ライターであれば似たようなことはある程度みんな意識していると思う。「読者がストレスなく読めるようにするべし」みたいなものは、経験則として僕らも口酸っぱく言われたし言ってきた。

卑近な例だけど、僕が落語研究会にいた頃は「気が散ったり集中力を削いだりと客に無駄なエネルギーを使わせると、笑うために回すエネルギーが目減りする」みたいな持論があって、それも理屈としては同じものだと思う。

今まではみんな「ストレス」程度の観念的な言い方しかできずにいて、オモコロでもせいぜい「ノイズ」みたいな言い方にとどまっていた概念だけど、これを「コスト」の一言で万人に伝わるものに裁断したのが松井先生の非凡なところだ。気持ちいいね。こういう一言がすごく好きだ。

大学時代、チームワークとかリーダシップといった概念を専門分野とする社会心理学の教授がいた。その先生は、チームの成熟度や盛衰の過程を「組織も人間と同じように歳をとる」と説明づけていて、その定義が鮮やかで感心したのを覚えている。

発足したばかりの組織を人間の幼少期になぞらえたり、成熟した組織を青年期、閉塞感のある組織を老年期に例えることで、各フェーズで発生する現象や今後起こるであろう変化について明快に理解できるようになるのだ。「組織年齢」という一言でスマートに持論に軸を通す手際の良さに痺れる。
肝心の内容は覚えてないけど。

今の僕の理解では、新規プロジェクトではチャレンジングな施策も歓迎されるけど、そのうち継続的な運用が優先される保守的なチームになり、いずれチャレンジする余力も失われ撤退の一途を辿る…程度の解像度しかない。マネジメント論とかビジネス書で重宝されるペテンにしか見えないな。なんかもっとなるほど感のある説明を受けた気がするんだけど。


閑話休題。

松井先生の漫画講座を見てそんなことを思い出した。定義づけと説明の手際が上手すぎる。

今やすっかり起動しなくなった「クラブハウス」だけど、一度だけ松井先生がお話になっている部屋に遭遇したことがある。クローズドな場での発言なので内容については言及しないけど、ご自身の新連載についてクレバーな視点でお話なさっていて興奮した。


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これはジャンプ展で見た展示品。松井先生が自作したフィギュアなんだって。凄いよな。

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