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お互いがいなくなったら困るから頑張れる! 2人の漫画の趣味も面白い!水曜企画 note対談 乾曜子さん えなこさん vol.2

さて、先週に続き、今週も乾さん、えなこさんとの対談ですよ!
前回までの対談はこちら。



それでは後編スタートです。



「奇跡の子」にオタクとしての一等賞を


:こんなにコスプレイヤーっていう職業がマネタイズされるとは思わなかったですね。
 
鎌田:求められるとは思ってなかった? 
 
:そうですね。自社の子のことを言うのはちょっと申し訳ないですけど、今まで色々な子を見てきて、えなこってどうしても特別なんですよね。 
編集者の方やいろんな方から言っていただくこともありますが「奇跡の子」ってたまに呼ぶんです(笑) 

えなこ(笑) 
 
フィギュアみたいな子なので2.5次元としてすごくマッチするんです。もちろん、人によって解釈の違いがあるので「似てない!」って言う方もいらっしゃるかもしれないけど、事実、版元さんがそれで喜んでくれている。私はそこが合格ラインだと思っています。 
 
鎌田:大衆のリスペクトが起きてSNSに反応が出て、結果、版元さんが「またえなこさん出てください!」ってなってると思うんで、それは積み重ねてきた道がちゃんとしてるからですよね。 
 
:えなこを4-5年前から担当させてもらってますが、自分が何かしたら作品にご迷惑をかけるかもしれないことを念頭において、作品へのリスペクトをもって活動してくれているので。スキャンダルを起こすこともなく。そこがやっぱり人としても、えなこで良かったなーと思うところですね。

えなこ(笑) 
 
鎌田:ちょっと余談ですけど、会社は乾さんおひとりでやってるんですか?
 
:はい、そうですね。でも今、大募集してます! ありとあらゆるツテを使って!

鎌田:僕にできることがあればなんでも言ってください!えなこさんがいらっしゃるから今があるのはもちろんと思いますけど、乾さんが出版社さんにアタックし続けている努力も大きいですよ!
 
:まーでも・・・(笑)
 
鎌田:ご自身じゃ言いにくいですよね(笑) 
 
結局プレイヤーが頑張ってこの仕事が成り立っているという意味で、事務所って選ばれる側だと思うんですよ、今の時代。えなこだって、たくさんの大手事務所から誘われている中でうちに来てくれたので。後悔させないように、オタクとしての一等賞を取り続けたいです。 

鎌田:オタクとしての! 
 
:はい、そうです!
 
鎌田:うんうん。 
 
私達は作品が大好きで、コミケや、これまでえなこを撮ってきてくれたファンの皆さん、オタクの皆さんが育ててくれてると思っているので、そういうところを蔑ろにしないという強い信念をもってやっています。
 
鎌田:変わらずですね! 
 
:はい、そうですね!
 
鎌田:うーーん、なるほど。 
 
信念のもと、オタクとしての一等賞を。その方が芸能界でも箔が付くかな?とか(笑)そういうことをいっぱい考えられるようにしてるんですよ。 
 
鎌田:なるほど。コロナ禍でお仕事は影響は受けてないですか?逆に増えてるように思っていますが。
 
:正直、影響がまったく無いって言うのも言いづらいですけど… ないですね。コミケがなかったですけど。

えなこ:うんうん。
 
鎌田:うんうん、コミケがね。そうですね。 コロナに関して配慮することはいろいろあるでしょうけど、仕事が減ったとかそういうことじゃないんですね。 
 
:コスプレイヤーとしての仕事は、日々増え続けている気がします。コスプレ界を盛り上げることができているかなと思います。 
 
鎌田:うん!すごく!
 
:底上げできたかなーとは思ってます。 
 
鎌田普通に日々、色々な場面でえなこさんを見るし、コスプレイヤーの活躍が当たり前になってきていますよね。
 
:でも3-4年前は、全然こうなるとは思ってなかったです。

えなこ:うんうん。 
 
:思ったよりも、急スピードでここまで来れたなと思っています。 
 
鎌田:僕も同じことを2018年に言ってましたよ。 2年ぐらいちょっと前倒しされてるような。世の中が色んな形で、テレビを見なくなってきたりとか。
 
:うんうん。 
 
鎌田:「SNSで数字を取れる人たちは誰だ」ってなった時に「YouTuberだ!」って、いきなりテレビにも出るようになっちゃったりとか。なんか一気に市民権を得たみたいな感じで、ちょっと早まっちゃったって(笑) 
 
:そうですね。日々お仕事があって、ありがたいです。 



編集や手先を使う作業が好き

 
鎌田ちょっとプライベートについて質問しますが、休みの日は何をしてるんですか? 
 
えなこ:えーー? 
 
鎌田:休みの日にお二人で買い物とかないんですか? 
 
:(笑)それはないですね! 
 
えなこ:(笑) 
 
どちらかというと、えなこが休みの日は、私は打ち合わせの日なので。 
 
鎌田:なるほど。えなこさんはお休みの日はなにを? 
 
えなこ私ゲームが好きなんで、ゲームやってるか、写真集とか自分でページ編集とかしてますね。 
 
鎌田動画の編集とかもされたりするんですか? Twitterとかで上げられてるのとか見て、あー自分でされてるのかな?と思ってました。 
 
えなこ:はい、今、自分でしてますー! 

鎌田:へー!さっきもデスクワークが好きって仰ってましたけど、すごく好きなんですね。 
 
えなこ:はい、だからYouTubeも始めて。動画編集してると、こっちの道のほうが、ちょっと合ってたかもしれないなーとか思って(笑) 
 
乾&鎌田:(笑) 

鎌田:コスプレとか動画から離れて、純粋な趣味っていうと今はゲームですか? 

えなこ:そうですね!今はゲームか、ミニチュアですかね。 
 
鎌田:ミニチュア?!なんですかそれは? 
 
えなこ私、去年コロナで自粛期間に入った時から、ミニチュアハウスを作っていて。 Amazonとかでも買える、初心者でもできるキットなんですけど。そういうちまちました手先を使う作業とかが好きで! (笑)小さい手に乗るサイズのソファー作ってました。 
 
鎌田:なるほど (笑) 
 
:シルバニアの家みたいな。
 
えなこ:そうそう。作る過程がすごく好きみたいで、私。 
 
鎌田:美味しいご飯食べたい!とかお酒飲んだりとか、服買ったりとかはないんですか? 
 
えなこ:ないですね…
 
鎌田:へー、今おいくつでしたっけ? 
 
えなこ:今、27です。 
 
鎌田:はっもう27ですか。もうか?まだか? 
 
えなこ:わかんない、どっちでしょ?(笑) 
 
:ビックリしますよね。20代前半に見られるから、いつも。 



幸せじゃない話と暗い話が好きなふたり


 
鎌田:乾さんはお休みはあるんですか? 
 
:月に1日くらいは取るようにしてます。 
 
鎌田:おおー、その日は何してるんですか? 
 
経費精算(笑) 
 
鎌田それ休みじゃないですね!(笑)
 
:事務作業。家にいる日は給与明細とか作ってます。あと請求書出してとか。
 
鎌田:じゃ、それも全部終わったっていったら何やってるんですか? 

:マンガ読みます。次にどのアニメとコラボしたら楽しいかな?とか、しばらく忙しすぎてゲームとかマンガとか、読む気力がない時が続いてたんですけど。出版社の方といっぱいお話しするようになって、自分にもっとちゃんと知識があったら次のアイディアが出てくるかもと思って。 あとは犬の世話ですね(笑) 
 
鎌田:犬の世話! 今、人におすすめしたいマンガとかアニメは何ですか? 
 
:マンガとアニメ!何がいいかな?ちょっとNetflix確認しよ…
 
えなこ:(笑) 
 
:王道じゃないものとかのほうが面白いなー・・・(鎌田メモ:だいぶ時間をかけて真剣にさがしてくれました!) 

あのー「あなたがしてくれなくても」っていう作品ですね。

鎌田:セックスレスの話ですね。 
 
:そうですそうです。 そういうちょっと幸せじゃない作品を読んで気持ちを落ち着けようと思って(笑)泣くことってすごくいいっていうじゃないですか。デトックスになるみたいな。 
 
鎌田:まーそうですね。泣き終わったら、なんかちょっと…
 
:スッキリするみたいな。日々、泣くことってあまりないので! 
 
鎌田:嬉し泣きじゃなくて、悲し泣きでもいいんですか? 
 
:はい!感情を揺さぶった方が、いいアイディアが出るかと思って(笑) そんなに幸せそうな感じの話じゃないですけど。 
 
鎌田全然、幸せな話じゃないですよね。 
  
:そうですね。先がどうなるか分からないけど、そういう恋愛とかの苦しい気持ちをインプットしておこうと思って(笑) 
 
鎌田:なるほど。「雪女と蟹を食う」もいいですよ! ヤンマガでやってましたけど。 決して幸せではない恋愛観のマンガです。「恋は雨上がりのように」の作者が描いてる 。 

: えー!買っておきます!次これを読みます。 
 
鎌田:是非! 
  
:あと昔の作品も好きです。「外道の歌」 とかも好きですね。今日もヤングキング編集部の人に「乾さん珍しいもの好きですねー」ってそう見えないって言われましたたけど。 


鎌田:(笑) えなこさんは? 

えなこ:私はちょっと前だと「ゴールデンカムイ」とか。私もハッピーエンドよりもちょっと暗い作品が好きなんですよ。

:ああ、読んでたね!
 
鎌田:何なんだろ?その共通点・・・(笑) 
 
えなこ:(笑) 
 
:あ、でもハッピーエンドも好きですよキングダムとかも好きですし!

えなこ私はちょっと、暗いほうが。。  
 
鎌田:じゃ、あれですかね惡の華とか、その辺がいいんですかね? 
 
えなこ:ああ、もうちょっと暗いやつがよくって、 なんでしょ?もうちょっと有名なやつだとおやすみプンプンとか。
 
鎌田:はい(笑) 
 
えなこ:あっ、あと、まだ完結してないんですけど青野くんに触りたいから死にたいっていう、、 ちょっと、暗いじゃないですか。
 
鎌田:そうですね。あれ系なんですね! 
 
えなこ:最近は「嫌がってるキミが好き」っていうのを読んでるんです。知ってますか? 

鎌田:「嫌がってるキミが好き」は初めて聞きました(笑)
 
えなこ:主人公が女の子で彼氏ができるんですけど、その彼氏がちょっと変わってて。その女の子の嫌がってる顔が好きで、それ以外は好きじゃなくて。 癖が強いマンガなんで、人を選ぶかもしれないんですけど(笑) 

鎌田:(その場でKindleで調べました)普段だったら買ってないかもしれないですね。 教えてもらって嬉しい。これ、まだ完結してないんですか? 

えなこ:まだ完結してないです。 
 
鎌田:いま購入しました!人から聞くのがいちばんいいですよね、マンガは。
 
えなこ:(笑) 
 
SNSによくマンガアプリの広告出てくるじゃないですか。あれ、ほぼほぼ買っちゃうんですよ、私。 
 
えなこ:うん!私もー。読んじゃう! 

鎌田:ああ、僕も買っちゃいますね。
 
:なんか、面白そうって思って(笑) 
 
鎌田:ちょっとだけ言いたいのが、ピッコマにしかないやつとかそういうの「ちょっともー!」ってなります。 
 
:一番先に公開してるところとかをハッキリ書いて欲しい(笑) 
 
えなこ:(笑) 
 
「外道の歌」とかは広告で知って、何これ!と思って読み始めたら面白くって。 「善悪の屑」でしたっけ?前作が。 
 

鎌田:はい、そうですね。 
 
:そっちから読みました。 
 
鎌田あ、戻って? 
 
はい、戻って。「これそっか、こっちが1巻か」と思って。 
 
鎌田:さすがですね!そうなんだ。ゲームは「Apex Legends」とかですか? 

えなこはい、FPS(一人称視点シューティングゲーム)メインでやってます。

鎌田:なるほど。お仕事だと「荒野行動」とかですか? 
 
:はい!「荒野行動」もやってますね! 



仕事以外に執着がないえなこさんと、周りの人がうまくいってほしい乾さん

鎌田:あと2つ聞かせてもらって終わりましょうか。お二人が、コスプレイヤーとしてこれだけは気をつけてます!誇れます!っていうことは何ですか?

えなこまず、何でも自分でやるっていうことですかね。今はちょっと時間がなくてできなくなったことも結構あるんですけど、私がずっと子供の頃からやってることですが、衣装も作れますし、ウィッグも自分でカットできますし、カラコンとかも自分で色んなサイト見て、この色はこれ用とかって決めてますし、メイクももちろん自分でできますし、写真集も自分で作ってるし、動画も最近始めましたし。

お仕事についてはプロの方もいらっしゃいますし、責任も変わってくるので、なかなか自分ではできない部分もあるんですけど。何でも自分でやるっていうのは大事にしています。 
 
鎌田:うーん!自分でやってた時のコスプレのクオリティーもこだわるんですか? 
 
えなこ:そうですね、第三者から見て、すごくいいって言う人もいれば、全然似てないって言う人もいるので…
そこは、本当に自分が良いって思ったところが、最終着地地点というか、それで良いんじゃないかな?とは思います。 
 
鎌田うんうん。いくつになっても初めてのことは、動画であっても自分でやってみようと。まずは。 
 
えなこ:はい、自分でやります!

鎌田:それはコスプレ以外というか仕事以外の、プライベートでも、例えば引越しとか家事とかそういう事も全部自分でやってみるんですか? 
 
えなこ:いやー(笑)
 
鎌田:あ、そこは逆に?
 
えなこ:それこそ東京への引越しとか・・・(笑)
 
:すごいんですよ!えなこのマンションの内見行ったのも私、決めたのも私。えなこは自分の住むマンションの内見も行ってないんですよ。
 

鎌田:(笑) 
 
:この年代の女の子で自分の住むところに興味ないってすごいって思いました。窓からの景色を撮って送ったら「凄ーい!」って言ってたくらいで(笑) 
 
えなこ&鎌田:(笑) 
 
:えー?!って思って。名古屋から東京に来るのって、ワクワクして家どういうところに住もうとか・・・
 
鎌田:シモキタかな?港区かな?とかね。
 
:そうそう。どうしようかなーってなるだろうに「乾さん行っといてくださって大丈夫です。任せます」みたいな。えー本当にいいのかな?と。ビックリしました! 
 
えなこコスプレ以外、わりとどうでもいいのかもしれない。もしかしたら。
 
:そんなことないよ!(笑) 
 
鎌田:それくらいプライベートは結構どうでもよくなってるってことですか? 
 
えなこ:そうですね・・・(笑)  
 
鎌田:でも、住むところとかって、めっちゃ気になるじゃないですか。 

えなこ:いや、まあ。 
 
鎌田:信頼もしてるしってことですかね? 
 
えなこ:まあそうですね。 
 
適当に言ったでしょ?今(笑) 
 
えなこ(笑) 
 
でも、そういうところも、多分いいところのひとつだと思ってます。仕事のことはこだわりが強いんですけど、執着が仕事以外に対してはあんまりなさそうな。 お金に対してとか、ブランドもの欲しいというような子でもないですし。  

鎌田:うーーん。 
 
:グラビアとか撮影なので、基本、現場に入ったらお着替えがあるんですが、高いものじゃなくていいですーとか。 
 
鎌田:家も自分で見なくても?
 
:そう(笑) 
 
えなこ:(笑) 
 
鎌田:乾さんに選んでいただいた家は不満も無く?
 
えなこ:とっても良い家でした!もう引越しちゃったんですけど。
 
鎌田:(笑) 
 
:女の子だし安全なところがいいなと思ってセキュリティー重視で選びました。
 
鎌田ON-OFFというか、メリハリがあるんですね。本人は意識してないかもしれないけど。 
 
えなこそうですね、いま、私コスプレだけだったじゃんって思いました(笑) 

鎌田:それがすごすぎるから十分なんですけどね。 
 
:ある意味、プロフェッショナルだなと思うところが、仕事に対しては妥協せずにめちゃくちゃ頑張るんですけど、具合が悪くても言わないんですよ。言って欲しいんですけど。我慢しちゃうみたいで。  
 
えなこだって仕事飛ばす方が怖くないですか?

:「人に迷惑かけちゃうから」って言ってる時にすごいな!って思って。「いいんだよ!」って心配しちゃうぐらい。
で、自分のプライベートに関しては、「はい、大丈夫です、家もそれで大丈夫です」みたいな感じだから。成功する人ってそういう人なのかな?って思ったり。 

えなこ:(笑) 
 
鎌田:うーん「一点突破」なんでしょうね、本当に。じゃあ、乾さんはどうなんですか? 

:私は、仕事している上で、周りの人に誠実でいたいなと思いますね。自分が損をしても周りの人が上手くいっていれば、後から返ってくると思っているので。例えば、コロナ禍で大変な時には「ギャラとかも事務所の取り分いいんで、この額から下げてください」っていったところもるし。  

鎌田:うん。 
 
:持ちつ持たれつだと思うので。幸いなことに、コスプレ界が今はそこまでコロナの影響を受けてないので、今、周りの人を助けるべきかなと思ったりします。
だから、今、えなこの仕事が増えると、コロナで現場がなくなった現場のメイクさん達が本当に助かるって言ってくださって。せめて自分の目に見える範囲の人たちはハッピーでいてくれるといいなと思います。 
 
鎌田:うんうん!
  
:えなこはSNSでもみんなにハッピーを届けてるから、本当にすごいなって思います。その活動を支えることができて嬉しいと心から思います。 
 
鎌田:めっちゃいい話だなあ! 逆に、私だけがいいとか、みんなのこと気にせずにやってた時期はあるんですか?
  
:えなこと知り合う頃に、お店をやってたんですけど貯金ゼロくらいまで落ちた時期があるんです。そこから自分の仕事も増えてどうにかなったんですけど。今は普通に生活させて頂いているのでそれで十分で、今、私ができることで周囲の環境がもっと良くなったら、もっともっと、えなこを取り巻く仕事が良い方向に回っていくんじゃないかなって思ってます。精神論かもしれないですけど。 
 
鎌田:うーん、大変だった時期の体験が大きいんでしょうね。
 
:だから、そういうことがないように周りの人は幸せでいてくれるといいなと思いますね。 



本人が言ってくれたことは叶えるのが私の責務だと思っています


鎌田:最後の質問です。コスプレが少しずつ社会から認められたり、昔から一緒に仕事したかった出版社や作者さんと取り組まれたり、表舞台で活躍されていますが、その中でのお二人の目標って何でしょうか?
 
目標?えなこある?
 
えなこ毎年ないんですよね(笑)
 
目標ないのにこんなに仕事してるってすごくないですか?(笑) 
 
鎌田:モチベーションは…責任感ですか?仕事に行ったら楽しいとか、できあがった作品が好きとか、もちろんあると思うんですけど。
 
えなこ:ちょっと前までは、それこそ私と乾さんが一対一というか、コンビ…じゃないけど
 
:二人だけの会社だったみたいなね(笑) 
 
えなこ:そうそう。だったので、私がいなくなったらこの人は終わるな・・・と思って(笑) 
 
優しい! (笑)
 
鎌田:(笑) 
 
えなこだから「やばい売れなきゃ!」と思って、頑張ってたのがここ数年ですね。最近はメンバーも増えて大丈夫かな?って感じはするんですけど、それしかないですね! 
 
鎌田:2人だけの時は、私が頑張らないと事務所がー!って頑張ったわけじゃないですか。じゃあ今、人数も増えてきて大丈夫かなってなってからの頑張るモチベーションはどこにあるんですか?
 
えなこ:でもまだ乾さん一人でやってるんで。スタッフの人がいないから、 まだちょっとまずいなと思ってます。
 
乾&鎌田(笑) 
 
:私これがすごい心配で。ちょうどこの話になったから言いますけど。目標がなくって仕事楽しんでくれてるのかな?って心配で、いつも。 
 
鎌田:うん。 
 
私はやりたいこと考えてたくさん案が出てくる人間で、やる気モンスターなんですけど。
 
鎌田:えなこさんの普段の反応を見て「コスプレが楽しい!これが天職です私!」って楽しんでくれているかどうかが不安だってことですね? 
 
:自分が楽しくないとモチベーションが上がらないと思うので、全体的なビジョンとしての目標が無いと大丈夫かな?辛くないかな?と心配になるんですよ。 
 
鎌田急に「もうやっぱりいいです!」とか。どこかでプツン!っていくんじゃないかとかですか。

:それもそうですし、やりたいやりたくないというより、仕事だからやるっていうのは、正当なことだとは思うんですけど、できれば楽しんで仕事ができた方がいいかなとは思っているんです。
えなこの楽しいことって何だろう?って思って。だから、来年の目標として一応言ってくれたことを、せめてそのひとつだけは叶えるっていうのが私の責務だと思っています。

例えば去年は「国の仕事がしたい!」ってえなこが言ったから、じゃあ、クールジャパンだなって思って国の仕事をブッキングできたりとか。 
今年は「コンビニの雑誌棚の表紙が全部えなこになったらいいな」ってことで、お正月から仕込んですでに14冊くらい表紙決めてて。それくらいしかやってあげられることがないんですけど、叶えてあげたい。 

鎌田:それはもうすごいことなんですけどね。 
 
:せめて本人が言ったことだけは叶えてあげたいなって思ってやっているんですけど大丈夫かな?と(笑)
 
えなこ:(笑) 
 
:申し訳ないなと思って。事務所のこと考えてくれる子なので。

鎌田:うん。

:逆に負担になってないといいなとは思いますけど。だから今もし「私やりたいこと全部なくなったから普通の女の子に戻ります!」ってなっても、それはそれで私は止めない。
 
鎌田:やりたいことですからね! 
 
:そうですそうです!私だけじゃなくてスタッフの皆さんも含め、みんながえなこに生かされてるんです。生かされてるってちょっと大げさかもしれないけど。
 
えなこ:(笑) 
 
:だからこそ、好きなことをして欲しいなとは思います。もちろん痛い目には遭わないで欲しいから、 それ大丈夫かな?って思ったら、言うようにしますけど。できる限り彼女が幸せでいられるといいなと思います。本人の前で言うのはどうかと思いますけど(笑) 
 
鎌田:お互いがお互いのためにっていうのが目標ですね! 
 
:小さな事務所だからできることだとも思うので。 
 
鎌田:目標を見つける旅みたいなものですね! 
 
これで一番になって欲しい!このトロフィーを全部取って欲しい!とか、私の用意したハードルをさらに高く越えてきてくれるのがすごいんです。
だから他の事務所さんも一朝一夕で「コスプレイヤー盛り上がってるからレイヤー作ろう!」ってなっても、 たぶん作れないだろうなっていう自信はあります。 
 
鎌田二人で阿吽の呼吸みたいに、作り上げてきたものなんですね。 
 
真面目にやってきたので、世間からもそう見ていただけたら嬉しいなと思います。 
 
鎌田:すごくほっこりしました!素敵なお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。 
  
乾&えなこ:ありがとうございます。 
 
 
以上 


________
以下、鎌田感想です。

今回は、ゲストが2名という不思議な対談でしたが、終わってみると乾さん、えなこさんのお二人から同時にお話を聞けて理解が深まったと思い、良かったなと。

お二人の会話、ニュアンス、空気感が本当に昔に自分がヒカキンというクリエイターに出会ったころとの思い出と似ていて途中ニヤニヤしてしまいました。

また、えなこさんが乾さんのために、乾さんもえなこさんのためにって当たり前だと思いながらも目の前で言える関係性も素晴らしいですよね。

乾さん、えなこさん、改めて本当にありがとうございました!!!!




最後に。
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