きゅうりからウサギになった一例

上記の記事は「山ほどあるキュウリの一本になるのではなく、メロンになることを意識しよう」という話です。(個人の超意訳ですので、ちゃんと読みましょう)

上を踏まえて、私がキュウリと思われないように日頃やっていることを書いてみます。私のプロフは↓コレ。(読まなくてもいいです)

私の経歴をざっくりいうと、20代はWebもITと関係ない水産業界で、どうにかITを導入しようとあがいてきて、30代からWeb運営や開発をやってきた、という程度です。

開発会社も事業会社も、普通に採用枠に応募すると、書類審査で落とされる経歴です。理由は会社によって色々だと思いますが、私自身は「任せられる仕事がない」のだと分析しています。

例えば、私は営業活動が苦手なので、一人で仕事をとってくることができません。開発も歴が浅いので大したことはできません。現在アラフォーなので、これから開発スキルを伸ばしていくにしても若い人にスピードで負けます。寝食惜しんで頑張ればできるかもしれませんが、家族を大事にしたいので、残業は原則避けてます。

普通に考えたらこんな人間、どこも採りません。

そこで、自分に何ができるのか考えてみました。具体的には、過去、どういう場面で他人に褒められたか、感謝されたか、を考えてみました。

そこで、出てきたのが下記のエピソードです。

・飲み会で、話の輪に混じれていない人(=壁の花)を見つけて、話の輪に入れることが好き。
・いきつけのバーで、新規の客がきた時に(冗談混じりに)ホスト役を任されることがあった。
・いつもと違う挨拶をすることで、他人のメンタル不調に気づいて上長に報告して感謝されたことがある。
・いつもと違う匂いを嗅ぎ取って、(本人すら気づいていない)他人の体調不良に気づいてフォローを申し出て感謝されたことがある。

こんな感じのことが、記憶をたどるだけでもいくつも出てきました。これをプレイヤースキルとマネージャースキルに置き換えてみます。

プレイヤースキル:「匂いや視覚情報に敏感で、会話でホスト役ができる」
マネージャースキル:「輪に混じれていない人に気づける」

上記と「Web開発やWebビジネスに関心があり、スキルや知識の習得に努めている」をあわせると、『Web開発ディレクター』としての強みが浮かんできました。

というわけで、今、私はスタートアップの会社で業務委託で働いています。スタートアップは体制が安定していないので、そこらじゅう穴だらけです。一寸先は闇です。だからこそ、「暗い夜道にゃ、おまえの鼻が役に立つのさ」です。自己認識はウサギですけど。

スタートアップに入った方法については、Wontedryのプロフに上記のようなPRポイントを書いて、スタートアップ系の中で「開発業務もある」&「自社サービス中心で展開(希望)」&「私の興味のある業界」を選んで、ポチポチしていった所、1,2社ぐらいで決まりました。

ちなみにWontedryでも、中堅以上の企業だと「では説明会に」と呼ばれますが、私の場合、書類審査で落とされるので無駄でした。

そんな感じで、スタートアップで働いていますが、今の待遇には割と満足しています。伸びしろもあり、今後が楽しみです。(残業なし、週4日常駐、ディレクションポジ兼プロデューサー見習い)

以上が、私がキュウリからウサギになった話です。

ちなみに「ウサギ」の元ネタは、春戸あきさんのニッポン動物図鑑です。現場がキャットシットワンにならないようアンテナ係としてがんばります。


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