まちを歩く旅行客について、いつも思うこと。

ぼくたちの時代は、人を許せなくなっているように思う。

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札幌の街を歩く外国人に、腹を立てたことはありますか？
たくさんの荷物を持ち、大きな声で話しながら、広がって歩く彼らに。

でも、ちょっとだけ考えてみてほしいんですけどね、
彼らって仕事の休みに、家族や友人と、北海道に遊びにやってきた旅行客なんです。
旅行中に、少しだけハメをはずしてはしゃぐのって、すてきなことじゃないですか？

ぼくらが旅行に行ったら、たぶん、
ホテルによらずにまっすぐニューヨークシティに行って、
イタリア語で書かれたトラットリアの看板の前で写真を撮り、
北京の商店街をみんなで食べ歩いて、
はじめて食べたコウモリの味を興奮して語り合うと思うんです。

彼らも、ぼくらとおんなじなんです。感動しているんです、北海道旅行に。
ほら、そう思ったら、すこし、彼らのことが愛おしくなりませんか？

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腹が立つのは、だれかを許せなくなるのは、
その人のことを理解できないから。
理解できないのは、その人のことを知らないから。

まずは、知ることから。
好奇心と、知ったことを受け入れる、愛をもって生きていきたい。

念のために言っておくと、知って、理解して、それでも許せないなら、
そっとその人から離れたらいいんです。
でもどうでしょう？なにも分からないで腹を立てるのとちがって、
よっぽどすばらしい人間の行動だと、ぼくは思います。