カマエイドのきっかけ

私は「カマエイド」という事業に取り組んでいます。姉ががんに罹患した事をきっかけに「がん」に対して何かしたいと考えて取り組みをはじめました。

30数年間、私は「がん」に無縁の生活を送っていました。
身内や親戚、知人でもがんに罹患した話は聞いたことがなかったですし(聞いてなかっただけで罹患した方はいるかもですが…)、自分にとっても他人事であり、タバコも吸ってましたし、ろくに運動もしてませんでした。

他人事であったため、罹患の話を聞いた当時は「がん」に関してほとんど何も知りませんでした。TVやドラマの影響のためか、「がん」=「不幸」という連想があったようで、罹患を聞いた時「悲しい」「怖い」という感情を抱いた事を覚えています。

最初に診断を受けた病院からの勧めもあり、四国がんセンターで再検査を受ける事も決まっていました。再検査までの間も、頭の中でグルグルと「不幸」なイメージが連想されていました。

待っていた再検査の結果は、予想よりも残酷なものでした。

「副腎がんのステージⅣ、手術も難しい。100万人に1人か2人くらいのとても稀な癌であり、治療法もまだまだ研究が進んでいない」

再検査には両親が付き添っており、両親にも医師から説明があったようです。私は、両親から聞かされました。

100万人に1人か2人?意味がわからない、理解もできない、なんで姉が?、希少癌って?、ステージⅣってかなり進行しているんじゃ?、手術ができないって?、いろんな感情がうまれ、とてもじゃないけどすぐには受け入れる事はできませんでした。

受け入れる事が難しかったのは、姉や両親も一緒だったと思います。

でも、治療に関する意思決定をしないといけない。時間もない。

よくわからない(知識や経験がない)病気や治療の事であり、ましてや急な事で混乱している時に、重要な治療方針を決めていくのはとても難しい事だと、冷静に振り返った今でもそう感じます。

実際には、医師の診察や提言にもとづき、抗がん剤治療からスタートする事を決めました。続きは次回以降、また書いていきます。

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