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オルゴールのBGM=ケーキやさんor産婦人科の待合室

この間、妊活仲間の友とお茶した時に友が言ったのが「オルゴールの待ち合い室にうんざりしちゃう」だった。

私たちはたまたま同じ時期に籍を入れて、妊活が始まり2年がたとうとしてる。よく、こうやって近況報告なのか、愚痴なのか、励まし合いのようなお茶をよくする。

私は「わかる」と言ったものの、オルゴールのBGMにうんざりしたことはない。だけど、この妊活とゆうものにうんざりする気持ちはわかる。期待と挫折の繰り返しと、先の見えないトンネルをずっと歩いてる感覚。

私が最も嫌なのは、産婦人科で知り合いの妊婦さんに会ってしまうことだ。妊婦さんに罪はない。私の狭い狭い小さい小さい心の弱さのせいだから。それでマスクをしていってこっそり身を隠すように隅っこに座ったりもした。それでも会ってしまったときは最後(失礼しました)うらやましい気持ちを押し隠して、楽しくて明るい未来の話を聞かなければならない。あー、つらい。こんなに頑張ってるのに。

そう、私たちはこんなにも頑張っているのだ。こんなにも未来に希望を持って、頑張っているのだ。どれだけでも涙を流して、何度も立ち上がって前を向いているのだ。妊活2年目で偉そうにどや顔してますが、この気持ちはきっと妊活をしている人にしかわからないと思うのです。

お義母さんに「あんまり考えすぎると、できるものもできないよ」って言われたみたいに。
隣のおばさんに「早くお義母さんに赤ちゃん抱かせたってね」って言われたみたいに。
友達に「大丈夫、そのうちできるよ」って言われたみたいに。

前向きな言葉かもしれない何かに傷ついてるし、私もなにも知らない若い頃誰かを傷つけたのだろう。

この痛みがわかるようになったことが今の私の成長でもある、と確信しております。

そんな今日は、人工受精3回目、どうか授かりますように。オルゴールの待ち合い室にて。