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楽曲振り返り①|Absolute Monarchy

目次


楽曲振り返り

こんにちは!KaLPuxa.(かるぷぁ)と申します。
GarageBandで音楽を作る18歳男性です。

楽曲振り返り第一弾は、初投稿作品"Absolute Monarchy"です!
(初めて作った曲というわけではないよ)

あぶもなって略して呼んでます。なんかかわいい。


KaLPuxa.初投稿作品

KaLPuxa. - Absolute Monarchy

楽曲自体は2023年に完成していて、大学に合格したらYouTubeに上げたいと思っていました。しかし前のnoteにも書いたように、9月になって

第壱話『白血病、襲来。』

が放映されてしまい、同年度での受験を断念せざるを得なくなりました。

そして入院中「暇すぎるだろ!いい加減にしろ!」となりまして暇潰し感覚で曲を投稿することにしました。
その時は吐き気と下痢に苦しめられていてなんとかして気を紛らわせる必要があったんです。

ということで製作過程について思い出しながら語ろうと思います。


製作過程

①タイトル

ふと「"Absolute Monarchy"ってタイトルの曲作りたい」と思いました。

なんでこれが急に浮かんだのでしょうか。わかりません。そもそも私日本史選択ですし。絶対王政についての知識とかないし。

でも多分「かっこいいから」というだけの理由だと思います。
結局インスト曲の曲名なんてそんなんでいいんです。ソースは俺。


②テーマとジャンル、それから拍子

前述の通り私には絶対王政についての知識なんてありません。皆無です。

なのでまず、自分の脳内の『絶対王政』に対するイメージを集めてみました。

君主は暴政と度重なる粛清によって絶対的で強大な地位を築く。

その目的は、自らの国を自分にとって最も理想的な世界に書き換えること。

しかし利益と理想論に取り憑かれ盲目となった君主は、市民の憎悪に気がつくことができなかった。

___反逆の狼煙が上がる。

圧政が導いたのは、市民の反乱という結果だけ。
それは或る者にとっての希望、或る者にとっての絶望。

午後0時。

君主の抵抗も虚しく、その命は切り落とされた___

~ The End ~

ええそうです。茶番です。

………ええと要するに、

「なんか強そう!」「強いといえば速い!」「儚い雰囲気も欲しいね!」

はいテーマ決まり。はい終わりでーす。全力で厨二病チックな文を書いてみたらどうなるのか気になってたんだよねー。

ジャンルは絶対ゴシックだろ!ということでつよつよゴシックハードコア。

拍子は3拍子にしました。3拍子のハードコアが好きなので。


③イントロ

私はメロディー→コードの順番で作るので、どんなメロディーがいいかな~と鍵盤弾きながら模索してました。

そしたら良さげなメロディーが浮かんできました。

それがイントロのグロッケン。このグロッケンにはBitCrushかけてノイズが乗るようにしています。

BitcrushをかけられたGlockenspiel。Bitcrushさせてないのも使ってます。
グロッケン(鉄琴)とはいえ主にオルゴールや鐘といった役割で使ってます。

そこからシンセで徐々にCutoffを開いていく展開までは割とスムーズにできました。


④ベースドロップ+第1ドロップ

素直にサンプルを組み合わせて作りました。
ちょっとダブステップみたいな要素もいれてみました。

そこからイントロのメロディーで第1ドロップに突入。
シンセの打ち込み方など結構こだわりました。

そして一旦落ち着いてからのストリングススタッカート。デデデン。
ここまでもスムーズに完成しました。

ちなみにここよく聴いてみると結構鬼畜なスネア鳴ってます。
(8分→12分→16分→24分)

これ(下から2番目の光ってるやつ)。32分じゃなくてよかったね!
ちなみにこの曲は3拍子ですが4拍子の設定にしています。
3拍子の設定だと読み込めないループ素材が結構な数あるんですよ…

⑤ビルドアップ

メインドロップのメロディーをここで出すつもりだったので、再びメロディーの模索開始。

イメージとしては付点8分で流れるようなメロディーにしたかった

実際にピアノロールで打ち込んでみたらなんか浮かんでくるだろうと思い、試行錯誤。

何度か試しているうちに、ふとあるメロディーが浮かんでくる。

脳内のそのメロディーを忘れないように急いで打ち込む。

ほんとに脳内のメロディーに夢中になって打ち込んでいたので気がついたらメロディーが組み立てられていました。要するになんかできてた状態

メインのメロディー。私がメロディー特化型コンポーザーになったのはこのメロディーがきっかけだったりするとかしないとか。

冷静になってもう一度メロディーを聴いてみる。その感想は

「これって神エモメロディーなのでは!?(単純)」

そこにコードを乗せて展開をつくりました。

くぐもった音になる部分は曲全体にFXかけてます。

ドロップ前の心音地帯は出したい音色になかなかたどり着けず、かなり苦戦しました。頑張った。


⑥メインドロップ前半

私がドロップを作る上で重要にしているもの、それは「引き算」

ドロップは一曲の中で(少なくとも私の曲の中では)一番盛り上がる部分。

だからといって楽器を盛りすぎると、聴きづらく、耳にやさしくない音に
なってしまいます

でも豪華さは捨てたくない。

なので私は一旦楽器をいっぱい乗せた後、いらないものを引いていきます。
(オートメーションで音量を下げたり)

そうすると「豪華さ」と「聴きやすい音」がちょうどいいバランスで両立するポイントを見つけることができます


⑦メインドロップ後半

ス ピ ー ド コ ア

お ま た せ

とにかく暴れてやろうと思ってこうなりました。
イメージとしては君主の最後の抵抗。

だいたい私の曲はこうなりがちです。

スピードコアキックのEQ。キックは試行錯誤の連続。

⑧アウトロ

ドロップで可能な限り盛り上げて、アウトロで一気に落としてやろうと思いこうなりました。うわぁ!いきなり落ち着くな!

イメージとしては君主の処刑。

一つの時代の終わり。一つの国家の終焉。

………ドロップで力尽きたとかではありません。本当です。


完成後の私「これ○○してなくね?」

製作過程の②で申し上げたようにこの曲はつよつよなゴシックハードコアを目指して作っていました。

しかし、楽曲完成後、改めて聴いてみると、1つの疑惑が浮上しました。

「これ全然ゴシックしてなくね?」

確かに曲はつよつよです。ハードコアです。

でもゴシックな感じがない。

ゴシックハードコアにはクリシェ進行なんかがよく使われる印象ですが、
この曲にはそんなものはない。というか知識がない

なのでこれはどちらかというとSymphonic Hardcoreです。

もしこの曲のロングバージョンが出たら、そのときはジャンルをSymphonic Hardcoreに訂正しておきます。なんかごめん。


お気に入りの曲になりました。

自分の好みを追及した楽曲なので、かなりお気に入りです。

またこの曲は音ゲーを意識していて、サイズもゲームサイズにしています。

ただ最後のスピードコアがかなり凶悪ですしそもそもBPM230という高速曲なので音ゲーに入ってほしいような入ってほしくないような…複雑な気持ちです。

最後になりますが、この曲を楽しんで頂けましたら幸いです。

次回は多分あれです。曲名決まらなかったやつ。これ↓

それではまたお会いしましょう!

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