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楽曲振り返り②|めちゃくちゃエモくて儚いけどBPM230で殴りかかってくる3拍子ハードコア

目次



楽曲振り返り

こんにちは!かるぷぁです!

楽曲振り返り第二弾は、2作目「めちゃくちゃエモくて儚いけどBPM230で殴りかかってくる3拍子ハードコア」です!

よろしくお願いします!!!


ア○ラ、謝罪しろ

まずは謝罪します。

タ イ ト ル 長 く て す み ま せ ん 。

だ っ て 曲 名 決 ま ら な か っ た ん だ も ん 。

なんで曲名決まらなかったのかについては後々話すので…
とりあえず製作過程を見ていきましょう。


製作過程

①構想

この曲、実は入院中に作った曲なんです。

白血病で免疫力が低下しているため無菌室から出ることができずに暇を持て余していたので、「何か1曲作ろう」と思いました。


②イントロ

どんな曲にしようかと考えていたある日、眠る直前にイントロの構想が浮かんできました。

・3拍子
 (ですがよく聴いてみるとイントロは7拍子です。)
・グロッケンでメロディーを奏でる
・途中で突然ノイズが入る

次の日、製作を開始しました。ちゃんと思い出しました。

構想があるとはいえ、このイントロ実は結構複雑なので、
脳内のイメージを「音」として具現化する作業はかなり大変でした。

ストリングス→スパソの部分はスムーズにできました。

イントロ終盤の変態リズムは、付点8分で拍を取っています。
???「へんたいふしんしゃさん!」


③チェレスタ地帯

贅沢にメロディー担当・アルペジオ担当・ベース担当の3つのチェレスタを準備して作りました。

???「チェレスタを、3つも使っちゃいます!」

トレモロをかけて左右に揺らしているので、ぜひ両耳イヤホンで聴いてみてください。

それぞれの担当はトラックを分けて編集していたのですが、
流石に3トラック分そのままにしておく訳にもいかないので波形化して1つにまとめました。


④Erhu(二胡)地帯

本当はバイオリンとかがよかったのですが音の良い二胡になりました。
まあ似たような音ですしバイオリンの音だと思ってください。(適当)
二胡は中国の楽器らしいです。

そしてここのメロディーはすごーーーーくこだわりました。エモ全開。

Erhuのメロディー。光っている音(ソ)はスケール(Bメジャー)から外れた音。
ベタ打ち感を消すためにベロシティーを細かく調整している。
※例によって4拍子の設定にしています。(前回のnote参照)
Erhuのオートメーション。頑張った。
単調にならないよう抑揚をつけ、まるで生演奏であるのような質感に。
ちなみにトラック名が違いますがちゃんとErhuです。

曲全体でちょっと切ない雰囲気を出したかったので、このメロディーはそのイメージにかなり合っていると思います。

特に終わり8小節が哀愁たっぷりでお気に入り。
聴き手の感情をこれでもかと揺らしにいきます。


⑤Wobble+8bit地帯

ここにワブルベースを入れてDubstepっぽい感じにするという発想は自然に浮かんできました。3拍子だけど。

その後は8bitな音に移行。

この音はGarageBandにデフォルトで入っているArcade Synthです。
デフォルト音源と侮るなかれ、しっかりいい音がします。

Arcade Synth。エコー&トレモロで立体的な質感を演出。
この音はこのパート以外でもアルペジオなどの役割で入ってたりします。

⑥ブレイク&転調

8bit第二弾はBlockheadというシンセです。
"8-bit Legends"というパックに入ってます。おすすめのパックです。

Arcade Synthは短めのピコピコ音として、
Blockheadはメインを張れるシンセとして使い分けてます。

8bitな楽器はアタックを削ると哀愁というか懐かしさというか、
RPGでいうところの「HPを回復できる宿」みたいな雰囲気が出ます。
ほんとに。やってみ?

そしてここでしれっと転調します。BメジャーからDメジャー。
多分。ワタシオンガクワカリマセン。

調の変わり目に気づきにくいように、できるだけ自然に転調するように
メロディーを工夫しました。

私のオリジナル曲でこんなにガッツリ転調する曲はなかなかないです。


⑦ブレイク開け+ドロップ前

また調が戻ります。

そしてイントロと同じく、付点8分で拍をとる変態リズムで畳みかけます。
???「ひるいなき、へんたいふしんしゃさん!」

ちなみにドロップ前の心音とかかなり気に入ってます。


⑧ドロップ

調が8小節ごとにB→D→B→Dと変わります。

ドロップ前までの展開とは裏腹に、結構忙しいメロディーです。

後半からはスネアが裏打ちになってかなり忙しくなります。

この曲も例に漏れず音ゲーを意識していて、この曲のテーマは

ものすごくエモくて儚い曲調なんだけど、

近づいたらBPM230の暴力で殴ってから
牙をむいて嚙みついちゃうぞっ!

…という狂犬みたいなものでした。要するにポップンのポチコ

なのでここは凶暴さ全開のパートです。あちょやめて殴らないd


⑨アウトロ

アウトロのストリングスの構想はこれまた自然に浮かびました。

ここは5拍子です。この曲結構変拍子的な一面もある。


曲名が決まらない!

曲が完成し、後付けで曲名を決めようとしたのですが、
納得のいく曲名が全然決まりませんでした。

その理由は、
自分の中でこの曲に対する「2つのイメージ」が拮抗していたからです。

その「2つのイメージ」とは。

①雪
製作時期が冬だったこともあり、窓から雪景色を見ながら作ったこともあって「雪」のイメージが自然と湧いてきた。病室の窓だったため否が応でも儚いイメージになった。もう入院したくないです私。

②星
アルペジオなどキラキラした楽器が多く、ドロップの流れるようなメロディーなどは「流星」を彷彿とさせる。そうでもない?そっかー。

どっちのイメージを採用するかいつまでも決まらなかったので、

「もう聴き手に丸投げしちゃおう!」

と吹っ切れてこのタイトルになりました。

つまりこの曲を聴いてどんなイメージを持ったか、それは聴き手の完全なる自由です。

が、一応作者はこんなことを考えてたんだよってことで書いておきます。


1曲につき1つしか曲名付けれないのずるい

結局この記事で伝えたかったのはこれですね…

まぁ解釈の余地も聴き手側に与えたということで、イメージを自由に膨らませながら聴いてみてください。

次回は"Vampire with a Scarlet Sickle"です!
というかなんならこれについて語りたくてnoteやってる。

それでは!

あとYouTubeのアイコン変えました。Xと同じアイコンです。
いつか自分のロゴとか作ってみたい。

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