セークレード・ゲームス 2

精読第二回。Netflixはまだ見ていなくて、見ればビジュアル面で助かるとは思うのだけど、当面は文字のみから読み解くハードモードで。

夫婦喧嘩に警察が介入するシーン。妻の浮気を疑った夫が、ビルの5階からワンちゃんを投げ捨てて死なせる。ここでワンちゃんを酷い目にあわせたのは、ワンちゃんを溺愛する妻への攻撃というのもあるが、もう一つ。「妻が杖(छड़ी)で夫を殴った」という台詞がある。インドでは犬を散歩させる場合、最近の都市部ではリードをつけて日本と同様の散歩方法だけれど、従来は紐やチェーンなしで、杖で叩きつつ散歩をさせていた。(というか、2023年現在、私の住まいの近辺では、そうやって散歩させているところをちょくちょく見かける。)つまり、杖で殴られる=犬扱いされた、ということで激昂した夫は、ワンちゃんを投げ捨てる暴挙に出たわけだ。おお…。自分一人で読んでいたのでは、何百回読んでもそこまで読み込めない。

殴られた夫が指で杖の太さを示して見せる、「मोटाई बताई」。このबताना は、通常は英語のtellで訳すとしっくりくる「告げる、教える」の意味だが、ここでは「見せる」の意味ということ。まじか。知らなかった。「目に入る範囲にあって、詳細のわからないものを見せる」という使い方なので、眼の前にないものについては、通常の見せる「दिखाना」を使用。古賀辞書の「示す」に相当するだろうか。

妻が夫をずっとにらみ続けるシーン。「घूरे जा रही थी 」。あれ、「घूर रही थी」でも「घूरी रहती थी」でも「घूरती रही」でも「घूरती जा रही थी」でもないぞ…。 「どの文法書にも載ってない」と言われて3冊ほど日本語のテキストを見たけど、完了分詞、継続表現のところには見当たらない。が、古賀辞書には記載があった。

ズバリの例文まで載ってる。当然のごとく。

さて、一度に2,3ページしか読めないのだが、「毎回、前回より多く読めるように頑張ろうね」と言われている。次は4ページ、その次は5ページ。忍者の修行か。まあ、確かに、それくらいの熱量は必要だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?