キャンプのお供、インスタントラーメンの安全性(辛ラーメン編)

一時期辛ラーメンが危ない!という記事があったかと思いますが

当時は「ふーん、韓国ならありえそう」で終わらせていましたが

最近辛ラーメンをカスタムしてキャンプで食べる機会が多く、この記事の信憑性が本当か確かめてみました。

まず何が危険なのか、といところだが記事を抜粋すると

韓国の食品医薬品安全庁が6月、流通している麺製品を調べたところ、6種の「農心」のラーメン、うどんのスープから1キログラム当たり2~4.7マイクログラムのベンゾビレンが検出された。そして、ここから、10マイクログラムの基準値を超えたカツオブシをスープの原料に使っていたことが分かった。

とのことである。

要点をぬくと

「ベンゾピレン」並びに「カツオブシ」が発ガン性物質ということになる。

カツオブシ、、、かつおぶし、、、鰹節!!

かつおぶし=発ガン性物質

ということになる。

そして前述した「ベンゾピレン」とはかつおぶしを燻す工程で発生する煙に含まれる成分であり、ペンゾピレンフリー製法等でも行われない限り全ての鰹節、並びにかつお節由来のものに含まれる事となる。

鰹節のピンチ!!

と思われるところだがここら辺は全国鰹節協会がしっかりとしたデータを提出しており

引用すると

鰹節は製造段階で魚を燻すことから、煙の成分であるPAHsが約25μg/kg(*1)含まれています。このPAHsは発がん性があるため、EUではPAHsの主体であるベンゾピレン(BaP)の含有量を5.0μg/kgとしております。

この段階ではたしかに5倍近い含有量で基準値から見ると非常に怖いね!

でもね、これには続きがあって

EUの基準値の対象食品はハムやソーセージ、スモークサーモン等の燻製の肉・魚製品です。それらの食品とでは食べ方や食べる量が大きく違うため、摂取量では鰹節はハム・ソーセージ、スモークサーモン等の1/70(*2)以下と想定されます。摂取量に見合った基準値とするなら、EU基準値5.0μg/kgの70倍である140μg/kgとなり、EUの基準値を大きく下回ります。

となる。正直この理屈がいまいち消費者にわかりにくくて純粋に

25 ÷ 70 =0.36μg/kg

と書けばいいのに何故か「摂取方法が違うからEU基準は70倍にすべき」のような拗らせた文章になってしまっている
※理屈や計算的には協会の方式が正しいが、一般消費者向けにはピンとこない表現。

さらに

 なお、環境省健康リスクの初期評価結果ではBaPの無毒性量(*3)は210μg/kg・日とされています。また、鰹節からの1日一人当たりのBaP摂取量は農林水産省統計等から0.00073μg/kg・日(*4)であります。これは、無毒性量の1/28万(*5)であり、リスクは非常に低いです。

BaP?

BaP = ベンゾ・[a]・ピレン

らしいが、

いきなり理化学的な訳し方するな!!

業界人には伝わるけど一般人ポカーンのやつだよこれは

こんな文章ばかり書くからマスコミにいいように民衆操作されることに気づいてほしい。

とまあ脱線したがまとめると

うどんのスープから1キログラム当たり2~4.7マイクログラムのベンゾビレンが検出された

EUではPAHsの主体であるベンゾピレン(BaP)の含有量を5.0μg/kgとしております。

としているのでギリセーフ、そしてそもそも上記の基準値(5.0μg/kg)は摂取方法が燻した食い物を直接食ったときの基準値なのでお湯で大幅に希釈されるスープ=ダシとして使う場合は

鰹節からの1日一人当たりのBaP摂取量は農林水産省統計等から0.00073μg/kg・日(*4)であります。これは、無毒性量の1/28万(*5)であり、リスクは非常に低いです。

となるので当然のように

(基準上)安全な製品であるといえる

事になります。

まあ当然、基準値はなにか有るたびに見直されるようなものなので

1ngすら発ガン性物質が入っているのが嫌!!

って人はやめておいたほうがいいと思いますが、普通に安く美味しい袋麺を食いたいだけの人は気にする必要はないと言えると思います。

私はよくキャンプで締めでスープ少なめに入れて締めにして食ってますけどね。外で食うラーメン最高!!



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