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コミュニティで見る!福岡にある繁華街のスナックが、50年以上愛され続ける理由

ここで言った事があるかは不明ですが私、会社員傍ら、50年以上続く繁華街のスナックにて、83歳のパワフルなママの元、お手伝いをしております。

水商売…
いや、違います!!

私自身、全くそんな夜の仕事をするような雰囲気は持ち合わせていないですし、お店も一般的に想像するようなスナックのイメージとは違います。

カラオケも無いし、ご飯も出すし、若い女性1人でもいらっしゃるし、お酒を飲まない方も普通にいらっしゃるし、
ただ、業態としては「スナック」と称するしか無いので、そう呼んでいますが。
(ご飯のメニューはなく、その日その日で出してくれるママのご飯は、お家のご飯のような温かさがあります☺️)

では、どんなお店なのか。

最近流行りの"コミュニティ"の考え方も取り入れながら、私がお手伝いするお店の特徴を説明してみようと思います。

1. 店員もお客様同士も皆同等!完全な横の繋がりの関係性

お客様が店員に無理難題を突き付け、争いになる。
店員が、お金のある太客には篤いおもてなし、但しそうでないお客様は居心地悪い雰囲気。

一般的な飲食店で、ありがちの光景です。

このお店には、そんな雰囲気は全くありません。

一元様も何十年のリピーターも、男性も女性も、若者も大人も、どこの国の人も、どんな障がいを抱える人も、うちのお店のママにかかれば、皆平等!
お互いに尊敬し合いながら、フラットな関係性を築く場です。

なぜそのような関係性を築けるかというと、このお店、お客様は、基本的に「繋がり」「ご縁」により広がっているからです。

ホームページもSNSもやっていないお店なので、今いるお客様が誰かを連れてお店に来て、その誰かがまた他の方を連れて来る。
お店で出会って結婚し、その2人の子供がまた、お客様(時にはお店のスタッフ)となる事も。
(何せ50年以上続くお店なので。)

勿論、一元様でもオッケーです。
(目立たないお店なので、そもそもフラッと来るタイプのお店ではないですが、先日は向かいのビルからお店を見つけてやって来て下さった方がいました。)

初対面のお客様同士話しながら、
「繋がりの輪が広がっていく。
アットホームな雰囲気は、人と人の繋がりによって、生まれています。

2.皿洗いやゴミ捨てもご一緒に!差し入れはみんなでシェアしましょう。

お客様の筈が、気付いたらカウンターの中にいる。
閉店まで残ったお客様が、ゴミ捨てに一緒について来て下さる。
このお店では、当たり前に見られる光景です。
(勿論、強制ではありません。笑)
「お客様はお客様、店員は店員」というありがちな枠を越えて、各人が出来る事を出来る分だけ皆の為に行う。

それから、ここのお店は、お客様がご厚意で、差し入れやお土産を持って来て下さる事もあります。
(こちらも勿論、強制ではありません。笑)

頂いた差し入れは、その日にいらしたお客様とスタッフ皆で、頂く。
(中には、自分で漬けた梅酒を持って来て下さる方も⁉︎)

そうやって頂いた物を共有する事で、お客様同士、更に繋がりが強くなっていきます。

3.偶にはお店の外でもイベント⁉︎

お店は平日の夜に開けており、それ以外は基本、定休日。

だけども、ここのお店のお客様達は、イベント毎を企画するのが大好き。

自慢のテラスを使って、BBQや餅つきをする事もあります。
先日は、鮎焼きをやりました〜!

はたまたお店の外に出て、ママがお世話をする畑に皆で行き、一緒に作業をする事も!
作業後に皆で頂くご飯は格別です。

10月は、お芋を大量収穫!

収穫後には、皆で作ったピザ窯で明太モチやキーマカレーのピザを🍕✨✨

他にも、お客様が持って来て下さったお料理が、どれも美味でした💖

やっぱり手作りの料理に敵うものはない!と再認識させられます。

更に特別企画として、ギターやサックスの生演奏と共に、ベリーダンスを踊りました💃




皆の為に出来る事を、出来る人が出来る分だけ行う。
そうやって続いて来たお店なのです。


最後に。
私が働く飲食店を始め、個人の飲食店はとても厳しい状況によって晒されており、今この時も、閉店との境目を戦い続けています。

今正に第3波。
この冬を境に、更に多くの個人の飲食店が、軒並みシャッターを閉める事になるでしょう。

皆さんの周りには、素敵な飲食店が、きっと沢山あるはずですから、皆さんももっと、足を運んでくれると嬉しいです。
コンビニやチェーン店は便利ですが、手作りのお料理の温かさや、人同士が繋がる喜びに勝るものではありません。

勿論こういう時期ですから、大人数では集まれませんし、少人数だとしても頻繁には集まれないと思います。感染対策は引き続き油断せず行わなければなりません。
がしかし、このような時期で、1回の外食が、前よりも貴重な機会になっている今だからこそ、どんなお店に行く事が、自分自身や周りの人の幸せの為にとって望ましいか、今一度考えて欲しいのです。

豊かな食は、自分自身を健康にし、周りの人との関係性も深めます。

是非、「こんな時期だからこそ」、日々の生活の在り方をじっくり考えてみませんか?

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