パラリンピック スノーボード競技について

スノーボードの競技二種目が終わりました。もともと2つめのバンクドスラローム(設定された旗門をクリアしていくレール)は他との兼ね合いで観れない予定でしたが、予想以上に暖かい気候で雪が緩むのを懸念して、1日前倒しで実施されたため、在宅の利点を活かし、できる限り観戦しました。


 一言、本当に興奮しました。


 戦前から注目していたのは、女子のヘルナンデス(FRA)、ハッカビー(USA)の二選手。今回彼女たちが参加するLL1(下肢障害:重度)のクラスが参加者が少ないため設定されないところを、法廷闘争にもちこんでLL2(下肢障害:軽度)に参加が認められた二選手です。

ブレナ・ハッカビー(USA)は果たしてSB-LL2に参加できるのか? – Paraphoto
筆者投稿

 結果は、2つあるうちの1つ、クロス(障害、ジャンプ、カーブの各セッションを4名で競争する競技)は、ヘルナンデスが、予選からずーっと「ポールトゥーウイン」で優勝。もう一つが、このハッカビーが優勝という結果に終わりました。


 ヘルナンデスは、多発性硬化症が悪化して何時競技ができなくなるかわからない状況での参加。そんな中で47歳で、出場2回目初の金メダル。ハッカビーは、2019年に第二子を出産してからの参加。

 特に彼女は、クロスでもブロンズに滑り込んだのですが、実は、準決勝でも、苦戦の上なんとか二位に滑り込み、決勝でも、途中までは最下位、最後のジャンプのところで、「え?いつの間に順位を上げている?」という状態でゴール。バンクドスラロームはタイムトライアルなのですが、1走目は2位も、2走目、最終走者(1走目のトップタイムの選手)の直前に走って1位。本当にドラマティックな展開でした。

母として、パラリンピアンとして。自身の金メダルで伝えたいこと~義足の女子スノーボーダー、ブレナ・ハッカビー – Paraphoto
久下 真以子さん

 パラを観ていて気がつくのは、年齢層がとても広いこと。今回のスノーボードで言うと、18歳から51歳までの選手が参加しています。そしてたまにびっくりするくらいタイムが遅い選手も参加しています。バンクドスラロームに参加したイランの選手とか。こういったDiversityはとても素晴らしいこと、我々の将来に明るい光を与えてくれる気がします。


 あと競技も二日です。スノボとバイアスロンは終わってしまいましたが、スキー、ホッケー、カーリングとやっておりますので、是非一度ご覧になってはどうでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?